トマトプランター栽培 肥料が!
■トマトプランター栽培 肥料が!
こんにちは、Senaです。
前回の記事の続きです。
植え付けたトマト、ずいぶん生長しました!
第1花房も咲いて、順調な滑り出しです。
トマト 6月2日
しかし、6月2日の時点で、なんとなく肥料過多気味かなと思っていたのです。
>>トマト 肥料過多
トマトで栽培初期に肥料過多になるのは、
割とよくあることだと思います。
今まで、トマトを何年も栽培してきたのですが、
だいたいが肥料過多気味になっていたのを覚えています。
6月5日によく観察してみると、
ハッキリと肥料過多の影響が出ています。
トマト 6月5日
この写真だけでも分かりますね。
よく、葉をご覧になってください。
そして、茎もかなり太くなってしまっているんですね。
茎が太くなってしまうだけなら、私はあまり気にしないです。
>>トマト 茎が太い
葉の部分だけ、少し拡大して見てみましょう。
トマト 葉の様子
葉の先端、生長していく部分の葉が丸まっているのが分かりますか?
写真は、桃太郎ゴールドの葉の部分です。
この品種だけではなく、他の品種も葉が丸まっています。
特にミニトマトは丸まり方が強かったです。
この状態になるのは、肥料過多が原因です。
中でも、チッソ過多によって起こる現象です。
もし、この状態になったら、病気かも? と不安にならずに、
肥料過多、病気より良い! ということで安心してください。
チッソ過多によって、葉が丸まってしまうのはどうして?
という疑問が湧いてきた方が多いのではないでしょうか。
チッソという成分は、葉の生育に大きく影響する栄養です。
肥料に含まれる、特に化成肥料の8-8-8と書かれたり、
バランスよく入っている成分はチッソ、リン酸、カリです。
(通称N-P-Kですね。)
そして、よく言われるのは、
チッソは葉肥え、リン酸は花肥え、または実肥え、
カリウムは根肥え、と呼ばれます。
言葉の通り、チッソ成分は葉に、リン酸は着果に、
カリウムは根に影響します。
農業に熟知している方は、この成分を絶妙にコントロールしている、と思います。
こちらから先は、参考程度に読んでくださると幸いです。
家庭菜園では、難しいことだと思いますが、
N-P-Kを吸収する成分が、野菜や生長過程によって異なります。
例えば、プロの方がトマトを栽培する場合、
トマトを1000kg収穫するための肥料吸収の量というのは、
カリウム>チッソ>リン酸
となります。
チッソよりカリウム(K2O)を多く吸収します。
その他、カルシウム(CaO)、マグネシウム(MgO)などを吸収します。
カルシウムは着果後、
大玉トマトによくある生理障害の尻腐れを少なくします。
しかし、逆に肥料が少なすぎても障害が出てきます。
>>トマト 肥料不足症状
チッソ欠乏は葉の全体が黄色くなり、
リン酸欠乏も葉に症状が出ますが、紫色になることがあります。
カリウム欠乏は、こちらも葉に症状が出るのですが、
葉の周辺から黄色くなります。
病気では? と疑う前に、
肥料過多や肥料欠乏の可能性も考えて良いと思います。
チッソ成分は、葉の生育に大きく影響する栄養と書きましたが、
葉の生育に重要なチッソよりも、
根の生長に関わるカリウムのほうが吸収の量が多い、ということです。
今回、私が使ったのは一般的な、バランスよく含まれている肥料でしたので、
リン酸よりチッソ成分のほうが多い、
または同量含まれているということになります。
試してみようという方は、チッソ成分、リン酸成分、
カリウム成分が異なる肥料で、
そのほかは同一条件で栽培してみると興味深いと思います。
長くなりましたが、肥料過多になってしまった対処方法として、
特にプランター栽培では、水やりの頻度を増やす方法があります。
水分過多になることもありますが、
水分過多にならない程度に水を与えることにより、
過剰な肥料が流れやすくなります。
流れてしまった肥料成分は、後で追肥で補うこともできますので、
もし肥料過多、葉が丸まってしまったら、水やりの頻度を増やしてみてください。
*栽培と記事は、Senaさん担当です。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき
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