Mr.浅野のけっさく
Mr.浅野のけっさくは、株式会社渡辺採種場が改良して作った、
中玉トマトの品種です
浅野喜久雄さんが10年かけて作りだした期待の品種といわれる、
Mr.浅野のけっさくとは、どのような特徴を持ったトマトなのでしょうか。
また、特徴や栽培のコツをご紹介します。
[Mr.浅野のけっさく]
◎ミニと大玉の良いとこどり
Mr.浅野のけっさくは、1玉が30gほどになる中玉トマトです。
ちょうど大玉トマトとミニトマトの中間くらいのサイズで、
形は豊円~正球形で、ころころとしていてかわいらしい印象があります。
つやつやとしている表皮は濃い赤色で、こっくりとした色で、
見るからに旨みや甘みが強そうです。
ミニトマトは甘みが強いものの、食べた時の食感が物足りないことがあります。
反対に大玉トマトは、食べた時の食感がよく旨みも強いので、
食べ応えがありますが、ミニトマトほどの高糖度にはなかなかなれません。
ところがMr.浅野のけっさくは、大玉トマトのような食感を持つ肉質と、
旨みの強い味わいがある上に、
ミニトマトのような強い甘みまで持っている夢のような品種なのです。
まさに、ミニトマトと大玉トマトの良いとこどりをした品種なので、
従来のトマトでは食味に不満がある方は、ぜひ試してみていただきたいです。
◎通常栽培で高糖度になる
Mr.浅野のけっさくはミディトマトの中でも糖度が高くなる品種です。
大玉トマト、ミニトマトに関係なく、実の甘みを強く出すためには、
水分を制限した栽培が必要となることが多いです。
水分制限することで味が薄まらず、高糖度になるということで、
家庭菜園でも実践する方が増えています。
ところが、無理な水分制限をすることにより、
皮が厚く硬くなって食味が悪くなることがあります。
また、収穫直前に雨などに当たることによって裂果が増え、
品質が著しく落ちることもあります。
そんな中、Mr.浅野のけっさくは、水分制限をせずに通常栽培を行うだけで、
高糖度にすることができるそうのが大きな魅力です。
基本の中玉トマトの育て方に沿って育てても甘くおいしい実が収穫でき、
しかも無理な水分制限をする必要がないため、
裂果や食味が悪くなるといったトラブルを避けることもできます。
◎作型が広くスタミナが強い
Mr.浅野のけっさくは作型が広く、
播種は作型によって11月~7月上旬まで可能です。
ハウス加温半促成栽培、ハウス無加温半促成栽培、ハウス雨よけ早熟栽培、
ハウス雨よけ夏秋栽培、ハウス抑制栽培と、
基本はハウスを利用した栽培法となります。
Mr.浅野のけっさくは草勢が強く、
一般的な中玉トマトよりも背丈が高くなる傾向があります。
そのため、ハウス内での栽培では、真上に向かって誘引するよりも、
少し斜めにして誘引するという方法もあります。
1段に8個~12個の実がつき、中玉トマトとしては多収穫です。
草勢が強めなので、低段から良い実が収穫できる上に、
スタミナが強いので栽培後半までバテにくく、
秀品率の高いおいしい実を収穫することができます。
■特徴
・1玉30gほどの中玉トマト品種です。
・豊円~正球形で、こっくりとした濃い赤色のつやのある表皮が特徴です。
・大玉トマトの食感の良い肉質と強い旨み、ミニトマトの甘さを持つ、
良いとこどりの品種です。
・無理な水分制限をしなくても高糖度に育ちやすいため、
過度なストレスを与えずに済みます。
・ハウス加温半促成栽培、ハウス無加温半促成栽培、ハウス雨よけ早熟栽培、
ハウス雨よけ夏秋栽培、ハウス抑制栽培と、広い作型で栽培が可能です。
・ハウスを利用した作型が多いため、プロの農家向きの品種だが、
雨よけをすることで家庭でも栽培は可能。
・草勢が強めで、低段から良い実が収穫できます。
・1段に8個~12個とたくさんの実がつくきますが、
スタミナが強いので栽培後半まで秀品率が高い実が収穫できます。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の中玉トマトと同じです。
・草丈が高くなるので、支柱は必須となります。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
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