黄金のトマト
黄金のトマト
黄金のトマトは、デルモンテが改良して作った中玉トマトの品種です。
黄金色に輝く黄金のトマトの特徴と、栽培のコツをご紹介します。
[黄金のトマト]
◎ゴールドカラーの中玉トマト
黄金のトマトは、なんといっても輝くような黄色が特徴的です。
一昔前までは、トマトといえば赤色が主流でした。
現在は、色々な種類のトマトが流通するようになってきたため、
赤色以外のトマトを目にする機会も増えてきました。
赤色以外でよく見かけるのが、オレンジや紫、
緑ですが、黄色のトマトもよく見かけます。
黄金のトマトは、黄色いトマトの中でも黄色の発色がとても良く、
深みのある色をしています。
黄色いトマトは、透き通ったような透明感のある明るい黄色のものが多いですが、
黄金のトマトの場合は透明感がなく、むしろ重厚感さえ感じるほどのマットな黄色です。
形は豊円形で、ヘタの周りの肩部分がやや盛り上がった形をしています。
肩張りが良いのでボリュームがあるように見え、さらに高級感が増します。
彩もよく、食味も良いと評判です
◎甘くて食べやすい食味
黄金のトマトは、糖度が高く、甘みが強い品種です。
トマトには、大玉トマト・中玉トマト・ミニトマトと、
大きく分けて3つのサイズに分けられます。
その中でも、なぜか中玉トマトは存在感が薄く、
また食味も大玉とミニの中間であることが多いため、
サイズ以外に注目されることが少ない種類でした。
けれど、近年は品種改良も進み、中玉トマトにも豊富なカラーや食味が生まれました。
黄金のトマトの場合、酸味が穏やかなので、
トマトの酸味が苦手という方は、とても食べやすい品種となっています。
裂果に強い品種ですが、皮が特別厚くて硬いわけではないので、
皮が口に残って食べにくいということもありません。
見た目のインパクトが強く、珍しい品種の中には、食味が期待できないこともありますが、
黄金のトマトなら、見た目も美しく、食味も良好です。
◎初心者でも育てやすい
黄金のトマトには、キュウリモザイクウィルスに強い性質を持っています。
キュウリモザイクウィルスは、トマトがかかるウィルス病の原因となるウィルスの1つです。
これに強い性質を持っているということは、モザイク病にかかって重篤な症状に陥り、
栽培が困難になる可能性が低いということになります。
ただ、完全にモザイク病を防ぐことができるわけではないので、
最低限の防除は必要となります。
特に、アブラムシなどの害虫が媒介することが多いので、
害虫に対する予防や駆除は、こまめに行いましょう。
病気に強い以外にも、裂果に強く、
実が割れてしまう症状が少ないのも、黄金のトマトの魅力です。
収穫しようと楽しみにしていたのに、朝見ると裂果していた、ということはよくあります。
仕方のないこととはいえ、とても残念な気持ちになるものです。
黄金のトマトは裂果に強いので、樹上で熟させることができ、
キレイなおいしい実も収穫できます。
家庭菜園で育てるなら、地植えで育てることはもちろん、
鉢やプランターなどの容器栽培も可能です。
ベランダしかなく、地植えが難しいという方も、チャレンジしやすい品種です。
黄金のトマトの苗 C)園芸ネット
■黄金のトマト
◎特徴
・中玉サイズのトマト品種です。
・表皮は深みのあるマットな黄色で、重厚感があります。
・豊円形で肩張りが良く、スタイル抜群でゴージャスな雰囲気があります。
・中玉サイズまで育つので、ミニトマトでは物足りないという方にお勧めです。
・酸味が抑えられているので、甘みがあって食べやすいです。
・裂果に強く、初心者の方でもキレイな状態で収穫できます。
・キュウリモザイクウィルスに強い性質があります。
・夏秋栽培が基本です。
・地植えはもちろん、鉢やプランターなどの容器栽培にも適します。
◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の中玉トマトと同じです。
・キュウリモザイクウィルスの予防接種を行っている品種ですが、
媒介する害虫を防除するなど、最低限の予防は必要です。
・裂果しにくい性質ですが、急激な水分変化を防ぐため、雨よけ栽培がお勧めです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方