桃太郎なつみ

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2019年04月26日（金）

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桃太郎なつみ

桃太郎なつみは、タキイ種苗株式会社が販売している、大玉トマトの品種です。

桃太郎シリーズはたくさん出ていますが、
その中でも桃太郎なつみにはどのような特徴があるのでしょうか。

また、栽培のコツなどもあわせてご紹介します。

[桃太郎なつみ]

■桃太郎なつみ

◎小ぶりだが旨みが凝縮
桃太郎といえば、日本を代表する大玉トマトの品種です。
今でも非常に人気があり、たくさん栽培されています。

実は桃太郎は、1種類ではありません。
桃太郎8やハウス桃太郎など、色々な特性を持った桃太郎がたくさんあります。

桃太郎なつみは、桃太郎8とよく似ているため、比較されることが多いです。

桃太郎なつみは、桃太郎8に比べると実がやや小さいのが特徴です。

1玉が180ｇ前後になり、桃太郎シリーズの中でも小ぶりな方です。
一般的な大玉トマトが200ｇ前後となるので、それらよりも小ぶりということになります。

サイズは小さくても、形は豊円甲高でヘタも小さく、見目が良いです。
色もピンク系大玉トマトの桃太郎系の中では赤みが強く、より鮮やかに見えます。

食べた時の食味も、他の桃太郎とは少し違います。
桃太郎は食味が非常に良い品種で、甘みと酸味のバランスが絶妙です。

そのため、生食するととてもおいしいです。

桃太郎なつみは、他の桃太郎に比べて酸味がやや強めです。
かといって、酢っぱすぎるということがなく、むしろ暑い夏にはこの酸味が食べやすく、
すっと暑さが抜けていくような気さえします。

旨みもきちんとあるので、酸味が増えたからといって、食味は落ちません。

◎秀品率が高い
実はやや小ぶりですが、その分果肉がよく締まっていて硬いです。
そのため、収穫後の劣化が遅く、棚もちが良いです。

大玉トマトは、収穫する時に色で時期を判断しますが、
まだ若いうちに収穫することが多いです。

けれど、桃太郎なつみは硬玉で劣化が遅いため、
一般的なトマトより1段階熟した状態で収穫しても、良い状態で出荷ができます。

着果率が良く、桃太郎8と同じくらいの数を着果させます。
肥大もスムーズなので、空洞果やチャック果、窓あき果といった異常果の発生が少なく、
秀品率が高いです。

◎スタミナが強く長期栽培に向く
桃太郎なつみは、大玉トマトの基本となる夏秋栽培に適しています。
裂果を防いで水分コントロールをしやすくするため、雨よけにしておくのがお勧めです。

草勢が強くスタミナも十分にあるので、長期栽培も可能です。
節間が短めで、つる下ろし栽培をする場合であっても、作業がしやすいのも魅力的です。

トマトモザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、斑点病、
ネコブセンチュウに複合耐病虫性があります。

さらに、葉かび病には安定した耐病性を持っています。
そのため、夏秋栽培以外にも、ハウスを利用した半促成栽培にも利用できます。

サクサクと切って、美味しいサラダに

■特徴

・1玉180ｇ前後の小ぶりな実がつく大玉トマト品種です。
・豊円甲高系でヘタも小さく、見目が良いです。
・表皮はピンク系の鮮やかな赤色で、表面はなめらかでツヤがあります。
・甘みもありますが酸味がやや強めで、夏にぴったりな食味です。
・果肉がよく締まって硬めなので、収穫後の劣化が遅いです。
・通常より1段階上まで熟した状態で収穫・出荷ができます。
・着果率が良く、肥大性も良好です。
・低温時や窒素過多によって起こるチャック果や窓あき果の発生が少ないです。
・空洞果の発生も少なく、秀品率が高いです。
・2月～5月播種の雨よけ夏秋栽培、ハウスを利用した半促成栽培も可能です。
・草勢が強くスタミナもあるので、長期栽培も可能ですし、
栽培後半まで安定した着果と肥大が期待できます。
・節間が短いため、つる下ろし栽培をする際に労力を節約できます。
・葉かび病に安定した耐病性を発揮します。
・トマトモザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、斑点病、
ネコブセンチュウに複合耐病虫性を持っています。