強力米寿
強力米寿
昔から家庭菜園している方は、こちらをご存知なのでは?
「強力米寿」
古い品種で、1970年に発表されました。
強力米寿→サターン→桃太郎、
とトマトは移り変わってきました。
強力米寿は1970発売、サターンは恐らく1980年代前後発売、
その後、桃太郎(桃太郎自体は1985年発売)の改良品種に移行します。
桃太郎は当時甘いトマトとして売っていたので、
昔ながらの酸味のある味で主流だったのは、
この強力米寿とサターンだったと思われます。
また、桃太郎は甘みを目指した品種ですので、
強力米寿とサターンの二つはまったく別の方向性だと考えられます。
強力米寿は酸味がしっかりしていて、
サターンよりも昔ながらのトマトという感じです。
市場に回っていたのも、強力米寿が主流でした。
その後、似た風味のサターンを経て、
改良を重ねて酸味を抑え、甘いトマトの、
桃太郎ファイトが主流となっています。
市場に出回るトマトのほとんどが青い時期に収穫して、
追熟で赤色にさせています。
このため、味、風味がないトマトが回っていたとのこと。
しかし現在、各種苗メーカーが改良に改良を重ね、
青いまま収穫しても美味しく食べられるようになっています。
この強力米寿も、今はほとんど流通していません。
なぜなら、酸味が強いものを売るくらいなら、
桃太郎などの甘い品種を作ったほうが消費者に喜ばれるからです。
しかし強力米寿の種、苗は、今でも売られています。
懐かしい昔ながらのトマトを栽培してみませんか?
知らない方は日本トマトの歴史を味わってみませんか?
[強力米寿]タキイ種苗
■特徴
・夏秋トマトの名品種です。
・トマトモザイクウイルス、萎ちょう病、斑点病に耐病性を持っています。
・耐暑、耐病性で作りやすいです。
・サターンよりも酸味が強く、メリハリのある味です。
・大玉品種で、実は約210gになります。
・色は赤、または桃色でとても美しいです。
・株の育ちが良く、実のつきが良いので花が落ちることは少ないです。
・後半、スタミナ不足になりがちですが、こちらはスタミナがある品種です。
・雨避け栽培で作りやすいので適しています。
・完熟しても、ヘタの部分が青いことがありますが、完熟しています。
■栽培のコツ
・元肥及び施肥、追肥は他のトマトと同様で良いです。
・肥料を吸収する力が強いのでチッソ肥料は少なめにしてください。
・定植する際には、必ず第一花房が咲いた状態で定植します。
・第一花房はトマトトーンなどのホルモン処理を行って、
確実に実をつけさせてください。
・中間地で4月下旬あたりに定植すれば6月下旬から収穫ができます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方