大型福寿
大型福寿
大型福寿トマトは、昔から日本の家庭菜園で活躍しているトマトです。
発売されたのは1952年と、今から60年以上も昔ですが、
いまでも、家庭菜園では人気のある品種です。
1玉が250gくらいにもなる立派な大玉種で、
今までミニトマトばかりで大玉トマトが初めての方にもお勧めです。
着果率が安定していて、栽培後半までちゃんと実がつくので、豊産性もあります。
福寿という名前らしい、ふくふくとした丸い形をしていて、
桃太郎に比べると、丸くて少し扁平な形も愛らしいです。
色はややピンクがかった赤色で、ヘタの際までキレイに色づきます。
ツヤツヤとしていて、まるでケチャップのパッケージの写真のように、
赤くて丸くてトマトのイメージそのままの形をしています。
味は旨みが強く、昔ながらのトマトの風味が強い味をしています。
もいだ時からトマトの香りが広がり、思わずかぶりつきたくなります。
最近、人気のある甘みだけが目立つトマトに比べると、
やや甘さは控えめで、酸味と甘さとのバランスが良いため、食味は抜群です。
生のまま切って冷やしトマトとして食べたり、
サラダの彩りに加えるのももちろんおいしいです。
他には、トマトを使った煮込み料理や厚めにカットしてステーキにしたりと、
火を通した料理でもおいしい品種です。
ピンクがかっていても鮮やかな色を生かして、
ケチャップやトマトペーストにするのもお勧めです。
大型福寿は、もともと露地栽培を目的として交配された品種です。
そのため、雨避けをしなくても収穫までたどりつけます。
初心者の方や、ハウスなどのない家庭菜園をしている方にはぴったりの品種です。
ただ、古くから品種のため、病気にはあまり強くありません。
連作を避けたり、どうしても連作してしまう場合は、
土壌の消毒やトマト栽培に合った環境作りをすれば、十分予防できるものです。
どうしても心配な場合や、毎年病気が頻発する場合は、
薬剤による防除も視野に入れると良いでしょう。
豊産性がある聞くと、樹勢が強い品種なのかと思いますが、
大型福寿はそれほど樹勢が強くありません。
肥料成分を吸い上げ過ぎず暴れることが少なく、落ち着いた草勢を保てます。
落ち着いた生育スピードが、後半のスタミナ切れを予防できる秘訣でしょう。
サラダにも加熱料理にもおいしいです!
[大型福寿トマト]
■特徴
・1玉250gの大玉種で、ピンクがかった赤い色をしています。
・上から見ると丸いですが、横から見ると少し扁平な形をしています。
・真っ赤な色と星形のヘタがかわいらしい品種です。
・甘みと酸味のバランスが良く、トマト特有の香りが強い昔ながらのトマトです。
・食味が素晴らしいので、生食も火を通した料理にも向きます。
・大玉トマトの中では豊産性で、栽培後半まで着果して収穫できます。
・草勢が強くなく、肥料の吸いあげも緩やかなので株が暴れにくいのが特徴です。
■栽培のコツ
・大玉トマトの基本的な育て方に準じます。
・病気に少し弱いところがあるので、防除に努めます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方