収穫日和

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収穫日和

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収獲日和

 

 

収獲日和は、トキタ種苗が改良して販売しているミニトマト品種です。

 

宝石のような輝きを持つ収穫日和とは、

どのような特徴を持ったミニトマトなのでしょうか。
また、栽培のコツをご紹介します。

 

 

[収穫日和]

 

 

◎盛夏でもおいしいミニトマト
収獲日和は、1粒が13g~16gほどのミニトマトです。
形は正球~やや腰高くらいによく揃い、深い赤色に輝くようなつやがあります。
一般的なミニトマトと同じくらいの大きさですが、色つやがとても良いのが特徴です。

 

糖度は9度ほどと、ミニトマトとしてはやや高めです。
甘さの中に程よい酸味が含まれているので、甘酸っぱい味わいが食べやすいです。

 

口に含みやすいサイズなので、洗ってそのままぽいっと口に放り込めば、
甘酸っぱくて爽やかな風味が口いっぱいに広がります。

 

トマトは夏が旬の野菜ではありますが、あまりに気温が高すぎると、
味が少々落ちたり不調に陥ることがあります。

収獲日和は、甘酸っぱくみずみずしい食味を盛夏でも維持できる素晴らしい品種です。

 

◎株が暴れにくく収量が多い
収獲日和は、株が暴れにくいという性質があります。

 

ミニトマト品種の中には、草勢が旺盛すぎて株が暴れやすく、
草勢のコントロールが難しい品種がありますが、
収穫日和はおとなしい性質なので、コントロールがしやすいです。

 

栽培初期に草勢が強すぎると、どうしても着果不良になることがあります。
その点、収穫日和は草勢が大人しいため、栽培初期に株が暴れてしまい、
いわゆる樹ボケになることがあまりありません。

 

草勢が強いと、元肥の量や追肥する量の加減が難しいことも多いですが、
基本通りであれば、特別な心配は不要です。

 

むしろ栽培初期から少し草勢が強めになるように育てていても、
暴れにくいため着果が安定し、かつ着果数が多くなります。

 

収獲日和はもともと収量が多い品種です。

 

1段で花房が2つつく、ダブル花房と呼ばれる状態になりやすく、
しかも1つの花房に16個~18個の実がつきます。

それがダブルになるので、1段に30個以上の実がつくことになります。

 

これだけの実がつくのであれば、栽培初心者にありがちな、
せっかく育てたのにあまり収穫できなかった、という失敗が減ります。

 

開花数が多く、着果率も高いのですが、高温期には着果率が落ちることがあります。
できるだけ確実に着果できるよう、トマトトーンなどのホルモン剤を利用したり、
人工受粉などをしておきましょう。

 

◎黄化葉巻病耐病の品種
近年、日本のトマト栽培では、大玉・中玉・ミニに限らず、
黄化葉巻病という病気が問題になってきています。

 

少し前までは、ハウスでの栽培で大きな被害が出ることが多かったのですが、
最近は家庭菜園でも発病するケースが増えてきました。

 

黄化葉巻病にかかると、生長点が萎れてしまい、その後の生長は見込めなくなります。

 

たくさんの株数を育てている農家では大きな損害が出ますし、
栽培株数の少ない家庭菜園であっても、数少ない株が枯れてしまっては、
収穫できずに終わることもあります。

 

そんな黄化葉巻病に耐病性を持つのが、収穫日和です。
病気に強く、しかも食味が良いとなれば、嬉しいことだらけです。
もちろん、黄化葉巻病の原因となるコナジラミを防除しておくことも大切です。

 

 

■収穫日和

 

◎特徴
・1粒が13g~16gのミニトマト品種です。
・正球形~やや腰高の形をしていて、濃い赤色と輝くつやが特徴的です。
・糖度は9度ほどと高く、程よい酸味もあって甘酸っぱく食味が良いです。
・見た目も食味も良く、生食に向きます。
・盛夏でも味がボケにくく、おいしい実が収穫できます。
・草勢が大人しく、栽培初期から草勢が強くなるように育てても株が暴れにくいです。
・ダブル花房になりやすく、1花房に16個~18個の実がつくので、
1段で30個以上の収穫が目指せる。
・収量が多く安定しているので、プロの農家はもちろん、家庭菜園でも育てやすい品種です。
・黄化葉巻病に耐病性があります。
・畑栽培はもちろん、鉢やプランターでの栽培も可能です。

 

◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
・畑栽培の場合は株間40cmが基準となります。
・60cmプランターの場合は、2株まで定植できます。
・播種は2月~4月に可能ですが、日照不足や温度不足の可能性がある場合は、
早播きせずに気温が上がってから種を播いて育苗します。
・播種後、双葉が開くまでは日中28度、夜間20度の地温を維持します。
・双葉が開いたら日中25度、夜間13度前後を目安に育苗します。
・苗の定植は4月~5月が目安です。
・草丈が高くなるので、長い支柱を設置して誘引します。
・追肥は3段目が開花する頃に開始し、以降は定期的に追肥します。
・液体肥料の場合は7日に1回、化成肥料の場合は10日~2週間ごとの与えます。
・着果率の高い品種ですが、真夏は着果率が落ちることがあるので、
ホルモン剤や人工受粉などで確実に着果させます。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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