ラブリー40
ラブリー40
ラブリー40は、みかど協和株式会社が改良して販売している中玉トマトの品種です。
ころんとして見目の良い実をつけるラブリー40には、どのような特徴があるのでしょうか。
[ラブリー40]
◎つやつやピカピカの中玉トマト
ラブリー40は、1個の実が35g~40gほどになる中玉トマトの品種です。
形は球形でサイズも形も揃いやすいです。
ころころとした形に濃いはっきりとした赤色をしていて、食欲をそそります。
見た目が良いだけでなく、育てやすいのもラブリー40の魅力です。
トマト栽培の基本である夏秋栽培をはじめ、
地域によって色々な作型で育てることができます。
北海道では夏秋栽培が基本ですが、
冷涼な気候を生かすことによって、収穫期間が長くなります。
東北などの冷涼地の場合は、ハウスを利用した冬収穫も可能です。
中間地では、夏秋栽培から少し栽培時期をずらし、
秋トマトの栽培が可能になっています。
暖地の場合は、夏秋栽培でも中間地よりも栽培開始が早く、5月頃から収獲が可能です。
他にも、2月頃から収獲が始まる作型もあります。
栽培する地域に適した作型で育てれば、それだけ良い実が収穫できます。
◎食味のバランスが良い
ラブリー40は、特別甘い中玉トマトというわけではありません。
糖度は7度くらいまで上がるのですが、
今流行りのフルーツトマトなどであれば、8度を超えるものも多いです。
高濃度じゃないと美味しくないとは一概には言えず、
ラブリー40は、酸味と甘味のバランスに優れた品種でとても美味です。
酸味がきちんとあることによって、甘みを引き立ててくれます。
これにより、実際よりも甘みを感じることができ、
トマト本来の甘酸っぱさを体験できます。
糖度7度では物足りないと思っていても、
実際に食べてみれば、ラブリー40の良さが良く分かります。
基本的には生食用の品種ですが、洗ったものをそのまま食べるだけでなく、
サラダやマリネなどにするのもお勧めです。
ラブリー40が持っている甘酸っぱい風味が、
ドレッシングなどによって、さらに引き立ちます。
35g~40gほどの大きさなので、一口でも食べられますし、
カットして断面を見せるのもお勧めです。
◎裂果に強く見映えが良い
ラブリー40は鮮やかで濃い赤色の皮をしていて、つやがあります。
この美しい球形の実が割れてしまうと、残念ながら商品としての価値はなくなります。
ラブリー40は裂果に強い性質があるため、栽培中はもちろん、
収穫後の裂果も少なく、見栄えの良い状態をキープできます。
果房はシングルで、1段に8個~10個の実がつき、
しかも着色や実の肥大のタイミングが揃いやすいので、房どりが可能です。
房ごと収穫したラブリー40を、そのままパッキングして並べれば、
房のままの赤い宝石のようなラブリー40の魅力を、存分に引き出すことができます。
■ラブリー40
◎特徴
・1玉35g~40gほどの中玉トマト品種です。
・表皮は濃い赤色でつやがあり、球形で形やサイズが揃いやすいです。
・糖度は7度ほどで特別甘くはありませんが、酸味がきちんとあり、
甘みと酸味のバランスが非常に良いため、食味は良好です。
・中玉といってもサイズが大きすぎず、食べやすいサイズです。
・果房はシングルで、1段に8個~10個の実をつけます。
・実の肥大や着色の時期が揃いやすいので、房どりが可能です。
・房どりしたものをそのまま店頭に並べられるので、見栄えがします。
・裂果に強く、秀品率が高い上に収穫後も良い状態をキープできます。
・トマトモザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、葉かび病、
根腐萎凋病に抵抗性があります。
・サツマイモネコブセンチュウに強い性質があります。
・北海道では、6月定植の夏秋栽培が可能です。
・東北などの冷涼地では、夏秋栽培とハウスによる冬栽培が可能です。
・中間地では、通常の夏秋栽培と秋トマトの栽培が可能です。
・暖地では早めの夏栽培と、ハウスを利用した2月から収獲の始まる作型が可能です。
◎栽培のコツ
・基本的な育て方は、一般的な中玉トマトと同じです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方