ベルナーロゼ トマト
ベルナーロゼ トマト
ベルナーロゼは、桃色系大玉トマトの品種です。
スイスで古くから育てられてきたベルナーロゼとは、
どのような特徴を持った品種なのでしょうか。
また、栽培には何かコツはあるのでしょうか。
[ベルナーロゼ トマト]
◎桃色系大玉トマト
トマトが日本に入ってきた時、真っ赤な色が日本人には強すぎるということで、
赤系ではなく桃色系のトマトが好まれました。
その結果、日本では桃色系大玉トマトの桃太郎が主流となりましたが、
海外に桃色系の大玉トマト品種は存在します。
海外の桃色系の大玉トマト、それがベルナーロゼです。
1玉が250g~300gほどと、日本で市販されている大玉トマトよりも、
一回りか二回りほど大きいサイズです。
形はシンプルで、日本のスーパーでよく見かける大玉トマトと変わりません。
皮がとても薄いので、食べやすいです。
また果肉が厚く、ゼリー質が日本のトマトよりも少ないのが特徴です。
あっさりとした味わいで、暑い日でもどんどん食べられます。
冷やしたベルナーロゼを切って冷やしトマトとして食べても良いですが、
チーズなどと合わせてマリネにするのもお勧めです。
ゼリー質が少ないのを生かし、ピザのトッピングにするのもおいしいです。
◎豊産性で育てやすい
ベルナーロゼは草勢がやや強く、豊産性があります。
ただ、低温にやや弱い性質があるのか、気温が上がって調子が乗ってくるまでに、
少し時間がかかる場合があります。
また、スイスの伝統野菜として育てられてきたため、
日本の気候に少し合わないこともあります。
基本通りに育てれば、すぐに枯れてしまうことは稀ですが、
着果率がやや悪くなったり、球肥りが悪くなることがあります。
栽培できる作型は、標準的な夏秋栽培です。
家庭菜園でももちろん育てることができるので、最初の年は基本通りに育て、
それ以降は適した栽培方法を模索するのも、面白いかもしれません。
◎自家採種可能
ベルナーロゼは、スイスで古くから育てられてきた大玉トマトです。
F1種とは違う固定種のため、育てた実から種を取り、
またその種を播くことができます。
植物は同じ場所で何代も続けて育てることで、徐々にその土地に慣れてきます。
初年度は栽培があまりうまくいかなくても、2年3年と育てていくうちに、
環境に合ってくる可能性はあります。
ベルナーロゼ自体が日本の環境に慣れてくれば、育てやすさが増していきます。
■特徴
・スイスの伝統野菜の桃色系大玉トマトの品種です。
・1玉250g~300gほどで、日本の大玉トマトよりも大きいです。
・赤にピンクを混ぜたような美しいロゼカラーです。
・皮が薄く、あっさりとしていながら旨みと甘み、酸味のバランスが良い品種です。
・果肉は厚くゼリー質が少ないのが特徴です。
・生食はもちろん、加熱調理にも向きます。
・標準的な夏秋栽培が適しています。
・スイスの伝統野菜のため、日本では少し育てにくいことがあります。
・固定種のため、自家採種が可能です。
・気温が低いうちは、味ののりや着果率が悪くなる場合があります。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方