プリティーベル
プリティーベル C)日光種苗
プリティーベルは、園芸家の深町貴子さんが監修して作られた、ミニトマトの品種です。
収穫した実だけを見ると、普通のミニトマトと何も変わらないように見えますが、
実は家庭菜園で活躍できる特徴を持っています。
プリティーベルが持っている特徴とは、どのようなものなのでしょうか。
また、栽培には何かコツがあるのでしょうか。
[プリティーベル]
■プリティーベル
◎草丈の低い矮性品種
プリティーベルの最大の特徴といえば、やはり矮性であることです。
プリティーベルの商品ポップには、ドワーフミニトマトとも書かれています。
このドワーフというのは、矮性という意味です。
草丈は、大きくなっても30cmほどにおさまるため、狭い場所でも栽培が可能です。
草丈が低い分、植え付ける鉢も小さくて済みます。
一般的なミニトマトだと、8号~10号の鉢に1株植え付けるのが基本となりますが、
プリティーベルの場合は、5号~7号の鉢でも育てることができます。
鉢が小さければ、それだけで置き場所が節約できるので、
狭いベランダでの栽培も可能になります。
C)日光種苗
◎小さくても味はピカ一
プリティーベルは、草丈が一般のミニトマトよりずいぶん小さいですが、
実の大きさやおいしさは一般のミニトマトと変わりません。
草丈にしては大きめの実がつくので、
むしろ普通のミニトマトよりも大きな実がついているようにも見えます。
色は赤色で、ヘタの色は濃い緑色です。
形も球形に近い形をしているので、親しみやすく可愛らしい姿をしています。
プリティーベルは、見た目が可愛らしいだけでなく、
食べた時もおいしさをこの上なく楽しめます。
ミニトマトらしいサイズ感なので、口にも入れやすく、
噛んだ時にぷりっと中の果汁が弾けます。
味はミニトマトが持っている甘酸っぱさを存分に楽しめる上に、
旨みもきちんとのっているので、非常においしいです。
見目の良いものは食味が良くない、というイメージもありますが、
プリティーベルは見た目の良さと食味の良さの両方を兼ね備えた品種です。
C)日光種苗
◎管理次第で長く栽培
家庭菜園では、プロの農家のようなハウスなどの設備がないため、
秋になって気温が下がり、ミニトマトの生育が緩慢になってきたら、
栽培が終了となる場合が多いです。
また、気温の低下だけでなく、草丈が大きくなりすぎると管理が難しくなるため、
ある程度の高さまで育ったら摘心し、そこまで着果した実を収穫したら終了、
ということも多いです。
プリティーベルは、草丈こそ高くならないものの、むしろ背が低い分、
着果できる段数が少ないため、すぐに栽培が終わりそうに見えます。
けれど、実際は管理次第で、長く栽培ができる品種なのです。
一般的なミニトマトの栽培法では、脇芽を取り除いて育てます。
プリティーベルの場合、脇芽は取り除かず、
そのまま生かすことで収量を増やします。
一旦収穫が落ち着いたら、追肥をして少し休ませてから、
脇芽から発生する花芽に着果させることで、再び収穫が可能になります。
寒くなってきても、株自体がコンパクトで鉢が小さくて済むので、
室内に取り入れて、冬の間も栽培を継続できます。
20度~25度くらいの室温を維持できれば、
冬の間も着果し、収穫することができます。
収穫した後に追肥をして休ませ、また花を咲かせて実を収穫する、
という方法を繰り返すことで、かなり長い期間栽培できます。
うまく管理できれば、何年も栽培を続けられる可能性も秘めています。
■特徴
・矮性のミニトマト品種です。
・実の形は球形で色は鮮やかな赤色、ヘタの色は濃い緑色で親しみやすいです。
・食べた時にフレッシュな食感と、甘酸っぱさ、しっかりとした旨みを楽しめます。
・生食はもちろん、調理してもおいしく食べられます。
・草丈が小さいので、植え付ける鉢は5号~7号と小さめでも育てられます。
・初夏~秋までは戸外で、寒くなってきたら室内で管理することで、長く栽培できます。
■栽培のコツ
・植え付けた後の水やりは一般のミニトマトと同じで、
土が乾いたらたっぷり与えるようにします。
・やや裂果しやすくなることがあるので、雨よけ栽培がお勧めです。
・一旦収穫が落ち着いたら、追肥をして休ませ、次の果房に着果させます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方