トマト 無農薬で害虫駆除
トマトは、害虫に好かれます
トマトを家庭菜園で育てるなら、できれば無農薬で育てて、
安心・安全に味わいたいですよね。
けれど家庭で育てていても、どうしてもやってくるのが害虫です。
大切なトマトを守るために無農薬の害虫対策をご紹介します。
[トマト 無農薬で害虫駆除]
■トマト 無農薬で害虫駆除
1. 環境の改善と見回り
まずはトマト自体の体力をつけておくようにします。
日当たりの悪い場所で育てていたり、肥料過多の状態になっていると、
軟弱に育ってしまい、害虫がつきやすく病気にもなりやすいです。
また、害虫の被害が出た時、
体力のある株であれば駆除後も元に戻りやすいですが、
体力のない弱い株は、害虫を駆除しても生育不良で枯れることがあります。
トマトは太陽が大好きです。
日当たりが悪くなれば、それだけ生育に影響が出やすくなります。
ベランダなど、日当たりに不安のある場所で育てる場合も、
時間帯ごとに日当たりの良い場所に移動するなど、日照時間を確保します。
日当たりと同じく大切なのが、風通しです。
風通しが悪くなると、コナジラミやハダニなどが発生しやすくなります。
窒素過多で過繁茂になってしまわないよう、肥料の管理をきちんと行います。
トマトを育てている場所自体の風通しも良くしておきましょう。
壁が近い場所だと、意外と空気がこもってしまうことがあります。
さらに見回りを強化することで、早期発見することができます。
害虫も最初は1匹から始まります。
数が少ないうちに駆除することができれば、
駆除するのも楽ですし、トマトへの影響も少なくて済みます。
毎朝、よく観察して捕殺するだけで害虫予防になります
2. 捕殺する
予防していても、害虫がどうしても発生することがあります。
害虫がついた時、薬剤を使わずに一番簡単にできる駆除方法が、捕殺です。
虫が苦手な人には辛い作業ですが、トマトのためには害虫を駆除する必要があり、
薬剤を使いたくないのであれば、捕殺するしかありません。
他の粘着シートや自然農薬とも併用すれば、捕殺する機会を減らせます。
アブラムシやハダニは、数が少ないうちであれば、
粘着テープなどを使って簡単に駆除できます。
ビニール手袋をすれば、捕殺する感触も弱まります。
ヨトウムシなどの芋虫系も、割り箸などを使って捕獲します。
そのまま踏みつぶす人もいますが、どうしてもできないという人は、
ペットボトルの中に酢や焼酎、唐辛子、洗剤など、
虫が苦手なものと水を混ぜた液体を作り、その中に捕まえた幼虫を入れます。
しばらくは生きていますが、そのうち溺死します。
見た目は悪いですが、踏みつぶす感触を味わうことなく駆除できます。
たまに元気な個体が、沈まずに這い上がってくることがあるので、
捕まえてペットボトルに入れた後は、蓋を軽く閉めておきましょう。
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3. 黄色い粘着シートの使用
アザミウマやアブラムシは、黄色を好みます。
トマトの花は黄色いため、狙われることも多いのですが、
トマトの近くに黄色い粘着シートを設置し、予防することができます。
黄色いの粘着シートは、棒付きの土に挿すタイプや、
紐がついていて吊るすタイプなどがあります。
*「黄色い粘着シート」で検索すると商品が見つかります。
アザミウマやアブラムシ意外にも、ハモグリバエの成虫もあるので、
葉に卵を産み付けるのを防ぐこともできます。
粘着部分がなくなるまでは、ずっと使えるのですが、
捕まっている虫が常に見えるので、虫を見るのが嫌な人は注意します。
4. 葉水を与える
トマトは乾燥気味に育てることが多いのですが、乾燥気味に管理していると、
高温・乾燥の環境になりやすいため、ハダニなどが発生しやすくなります。
ハダニを防ぐためには、葉水を時々与えておくことです。
もしハダニが発生したとしても、まだ数が少ないうちであれば、
水流を強めにして当てることで、吹き飛ばすことができます。
1回では完全に駆除できないことがあるので、数日のうちは毎日続けるのがお勧めです。
無農薬だと、さらにトマトがおいしく感じられます
5. 自然農薬の使用
「農薬」と聞くと、一般的には化学薬品を使用したものを思い浮かべます。
けれど、木酢や食酢、焼酎、唐辛子などを使って作ったものも、農薬の仲間です。
分けるとするなら、化学薬品でできた農薬は化学農薬で、
木酢などを使ったものは自然農薬と呼ばれます。
自然農薬の良いところは、基本的には口に入れても害のないものを使うため、
トマトに使ったとしても、食べるときに気になりません。
効果が緩やかで、トマトに与える影響も少なく、散布後に株を傷めることも少ないです。
ただ、自然農薬は効果が緩やかな分、効果が薄く、すぐに出ないこともあります。
その分、植物や人に優しいということになるのですが、
効果が出ないのであれば使う意味はありません。
自然農薬で人気があるのが、
酢・焼酎・唐辛子を漬けておいたものを薄めて散布する「ストチュー」です。
使っているものは全て口に入れても問題ないものなので、散布しても安心です。
ストチューをグレードアップさせたのが、
ストチューを水で薄める時に洗剤を数滴入れる方法です。
洗剤が入るので、口に入れることはできませんが、化学農薬よりは安心です。
他にも、牛乳と水を混ぜたものや、木酢と水を混ぜたものを散布する方法もあります。
牛乳と水を混ぜたものを散布した場合は、ある程度乾いた後に一度水で流しす。
ストチューや木酢は、散布することで防虫と害虫駆除が期待できる他、
トマト自体を強くする効果もあるといわれています。
害虫を予防・駆除すると同時に、株を強くし害虫から守ることもできるのです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方