ジュビリー
ジュビリーは、海外では伝統的な野菜という意味を持つ、
エアルームに含まれている、大玉トマトの品種です。
1943年に紹介された「タンジェリン」と「ルツガース」というトマトを、
交配して作られたというジュビリーの特徴と、育て方のコツをご紹介します。
[ジュビリー]
◎鮮やかなゴールデンオレンジ
ジュビリーを見た時に驚くのが、非常に鮮やかな色です。
黄色よりも濃い色をしていて、オレンジ色をしています。
しかも深い輝きがあり、オレンジと金を混ぜたような、ゴールデンオレンジ色をしています。
日本でも赤色以外のトマトが販売されるようになってきましたが、
ここまで色の美しいトマトもなかなか見かけることはありません。
しかも赤色以外のトマトといえば、ミニトマトであることが多いですが、
ジュビリーは大玉サイズまで育つ品種です。
1玉が180~250gくらいになるので、
日本で流通している大玉トマトと同じくらいの大きさがあります。
あまりにも大きいトマトは、見た目にインパクトがありすぎて怖いことがありますが、
普段みかけるトマトと同じくらいのサイズなので、親近感がわきます。
大きすぎず、豊円形で上品な見た目をした大玉トマトです。
◎リッチな食味
見た目がとても美しいジュビリーですが、実際に食べた時にも感動できます。
果肉がみっしりと詰まっていて、劣化して柔らかくなりにくい性質を持っています。
緻密な果肉は噛みしめると変な硬さがまったくなく、リッチな食感を楽しめます。
日本では糖度の高い甘みの強いトマトが流行していますが、
ジュビリーは糖度がものすごく高いわけではありません。
けれど酸味や旨みのバランスがとても良く、
しかもトマト特有の香りが詰まっているので、一口で豊かな風味の虜になります。
生食に向く品種なので、冷やしトマトとしてそのまま食べても良いですし、
マリネなど生のまま調理するのがお勧めです。
色が美しいので、サラダなどの彩りとしても使えます。
キレイな球形なので、輪切りにしてお皿に並べるだけでも美しさが引き立ちます。
◎育て方は基本通り
見た目が珍しくて美しく、かつ味も食感も良いとなると、育て方が気になるところです。
ジュビリーはエアルームの1品種なので、育て方に特別なことは何もありません。
日本で育てるのであれば、標準的な夏秋栽培がお勧めです。
あまり苗の流通がないようなので、育てるためには種を購入する必要があります。
3月~4月頃に種をまき、育苗してから定植をします。
直播きをしても構いませんが、この時期はまだ気温が低いため、
ポットに種を播いた方が管理しやすいです。
定植後の管理法も特に難しくありません。
日本の一般的な大玉トマトと同じように育て、背が高くなってきたら支柱を立てて支えます。
ジュビリーは1段に4個~5個の実をつけますが、
栽培状況によってはそれ以上の実がつくこともあります。
着果率は良いようなので、たくさん花が咲くと5個以上着果することがあります。
その場合は、少しもったいない気がしますが、摘果をして数を制限してあげましょう。
1段にあまりたくさんの実をつけさせると、
早くにバテてしまって上段の実付きや実の肥大が悪くなることがあります。
■特徴
・海外で育てられてきたエアルーム品種のトマトです。
・1玉が180g~250gほどになる大玉トマトです。
・形は豊円で、美しいゴールデンオレンジが特徴的です。
・糖度と酸味、旨みのバランスが非常に良く、食味が抜群です。
・肉質はやや硬めで緻密なので、噛んだ時にみっしりとした触感が楽しめます。
・生食に向くので、スライスとまととしてそのまま食べたり、
マリネなど生のまま調理する料理に向きます。
・色や形が美しいので、サラダなどの彩りにも使えます。
■栽培のコツ
・育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
・苗の流通がほぼないので、種を購入して育てます。
・1段に4個~5個の実がつきますが、
それ以上の実がついた場合は摘果して個数を制限します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方