キャロルムーン

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キャロルムーン

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キャロルムーン

 

 

キャロルムーンは、サカタのタネが改良して作った、ミニトマトの品種です。

 

サカタのタネからは、ミニキャロルキャロル7
オレンジキャロルなどの品種があり、キャロルシリーズとしてとても人気があります。

 

そんなキャロルシリーズの新顔として、2020年から種の販売が始まったキャロルムーンは、
どのような特徴を持っているのでしょうか。

 

 

[キャロルムーン]

 

 

■キャロルムーン

 

◎コロコロ丸いミニトマト
キャロルムーンは、1個の実が15gほどと、サイズとして標準的です。
形はキレイな丸型で、コロコロとしていてとても可愛らしいです。

 

ヘタもキレイな星型をしていて、ヘタがついていることでさらに見た目が良くなります。

 

キャロルシリーズには、色の種類もいくつかありますが、キャロルムーンは濃い赤色です。
キャロルムーンの赤色は深みがあり、それでいて表面にはツヤもあります。

 

色周りが非常に良い品種で、色ムラの発生も少ないです。
また、肩部分のグリーンベースがないこともあり、全体的に均一に色が入ります。

 

見た目も良いですが、食べた時の食味も良いのが、キャロルムーンの特徴です。

 

特別強い甘みを持っているわけではありませんが、
甘みの中にきちんと程よい酸味があるため、ミニトマトらしい甘酸っぱさを味わえます。

 

トマトの青臭さがほとんどないので、トマトが苦手な方でも食べやすいです。

酸味があるといっても、刺すような刺激のある酸味ではありません。

 

そのため、トマトの酸味が苦手という方にもお勧めです。

 

酸味が甘さの邪魔をするどころか、程よい酸味があることによって、
甘さが引き立ちたくさん食べても食べ飽きることがありません。

 

◎病気に強く育てやすい
ミニトマトは家庭菜園でも人気の野菜で、とても育てやすいです。

 

けれど、出荷用に栽培するとなると、株間が狭くなりがちだったり、
連作による病害虫の被害を受けることも少なくありません。

 

キャロルムーンは、草勢が強い品種です。
それにも関わらず、節間が短いのが特徴です。

 

節間が短いと、異常茎の発生や病気の発生が増えることがありますが、
キャロルムーンは異常茎の発生が少ないです。

 

またキャロルムーンは、ミニトマト栽培でしばしば発生する病気である葉かび病や、
斑点病、萎凋病、根腐萎凋病、トマトモザイクウィルスなどに抵抗性があります。

 

病気が発生してまん延することで、草勢が落ちるだけでなく、
収量が激減することもあります。

 

キャロルムーンなら、栽培中のそういった不安が減るのも嬉しいところです。

 

草勢も強いですがスタミナもあるので、長期栽培にも向いています。

中間地では促成栽培や半促成栽培、抑制栽培に適します。

 

中間地よりも暖かい暖地では、促成栽培と抑制栽培が適した作型となっていて、
中間地より気温の低い寒地では、夏秋栽培が適しています。

 

◎高温期でも秀品率高い
トマトといえば、夏が旬のイメージがあります。

 

そのため、栽培中も高温に耐えられるイメージがありますが、
実は気温が高すぎると株が弱り、生育が悪くなることがあるのです。

 

家庭菜園レベルであれば、暑さによって多少生育が悪くなっても、
特に問題はありません。

 

けれど、出荷用となると、収量の増減は大きく関わってきます。

 

キャロルムーンは暑さに強い品種です。
高温期でも生育が衰えることがなく、ぐんぐん生長します。

 

また、暑い時期は着果しても実の肥大が悪くなったり、
皮が厚くなって裂果が増えることがあります。

 

キャロルムーンは、実の肥大性が維持できるので、実のサイズも小さくなりません。
さらに、もともと皮が薄く果肉が厚いので、裂果も少ないです。

 

育てにくい時期でも、秀品率の高い良い実が収穫できる、素晴らしい品種です。

 

 

 

 

■特徴

 

・1個の実が15gほどのミニトマト品種です。
・形はキレイな丸型で、コロコロとして可愛らしいです。
・ヘタは濃い緑色でキレイな星型をしているので、
ヘタつきだとさらに可愛らしさが増します。
・深みのある濃い赤色で、表面にはツヤもあります。
・色周りが非常に良く、グリーンベースがないのでヘタ周りもキレイに色づき、
色ムラの発生も少ないです。
・皮は薄く果肉が厚いので、食べた時に口の中でぷちっと弾けます。
・柔らかくジューシーな果肉は甘みがあり、程よい酸味とともに甘酸っぱさを楽しめます。
・甘さの中に酸味があるため、たくさん食べても飽きません。
・草勢が強く節間が短いですが、異常茎の発生が少なく育てやすいです。
・葉かび病、斑点病、萎凋病、根腐萎凋病、トマトモザイクウィルスに抵抗性があります。
・皮が薄く果肉が厚いので裂果の発生が少ないです。
・暑さに強いので、高温期でも実の肥大性が維持され、秀品率が高いです。
・中間地では、促成栽培・半促成栽培・抑制栽培に適します。
・暖地では促成栽培・抑制栽培に適します。
・寒地では夏秋栽培に適します。

 

 

■栽培のコツ

 

・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
・赤熟収穫が基本となりますが、低温降雨時に裂果が増える傾向にあるので、
なるべく降雨中か降雨直前に収穫します。
・病気に強い品種ですが、基本的な病害虫の防除は必要です。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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