アンカーT

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アンカーT

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アンカーTは、タキイ種苗株式会社が改良して作った、トマトのF1台木です。
接木苗を作る時、台木はなくてはならないものです。

 

アンカーTは、栽培初期から勢いよく生育し、安定した穂木の生長も期待できます。

アンカーTは、台木としてどのような特徴を持っているのでしょうか。

 

 

[アンカーT]

 

 

■アンカーT

 

◎吸肥力抜群
トマトの台木に求められる条件の1つとして、吸肥力の良さがあります。

 

穂木の生育をサポートできるよう、
台木は根を良く張って養水分をたくさん吸収する必要があります。

 

吸肥力の強さは、台木の選定では重要となります。

アンカーTは、吸肥力がとても強いのが特徴です。

 

そのため、栽培初期からぐんぐん生育し、安定した穂木の生長も期待できます。

 

接ぎ木を行った後は、地上部がほとんど見えなくなりますが、
育苗中は全体的にがっしりとした株となり、丈夫で作りやすいです。

 

吸肥力が強い分、痩せ地でも育てやすいのも魅力です。

 

また、特に痩せ地でない土地の場合は、2本仕立てのように、
通常より多く養水分が必要となる仕立て方にも対応できます。
2本仕立てができれば、その分収量も上がりやすくなります。

 

ただし、吸肥力が強い分、多肥にすると影響が大きく出ます。

 

肥沃な土地で栽培する場合は、多肥にしないように注意するのと同時に、
元肥の窒素量を自根栽培よりも2割程度減らしておくと、
生育がコントロールしやすくなります。

 

 

 

 

◎病気に強く生育が早い
台木に使うものは、病気にも強いと魅力的です。

 

アンカーTは、トマトモザイクウィルスや萎凋病、半身萎凋病の他に、
青枯病やネコブセンチュウにも強い、複合耐病虫性を持った品種です。

 

アンカーTが持っているトマトモザイクウィルスに対する耐病性は、
トマトモザイクウィルスの中でもTm-2a型となります。

 

そのため、穂木として使う品種はTm-2型、
あるいはアンカーTと同じTm-2a型に耐病性を持ったものを使います。

 

同じトマトモザイクウィルスに耐病性があっても、
組み合わせを間違えるとうまく育ちません。

 

トマト栽培の基本となる夏秋栽培の他、ハウスを利用した抑制栽培にも適しています。

 

生長が早いため、穂木より幼苗の状態で台木として接ぎ木する場合は、
高温期で穂木と同時~1日早播きが目安となります。

 

 

アンカーTを使った接ぎ木苗の表示です

 

 

■特徴

 

・トマトの台木用のF1品種です。
・吸肥力が強く、痩せ地での栽培や、
2本仕立てでの栽培でも安定した生育が期待できます。
・トマトモザイクウィルス(Tm-2a型)、萎凋病、半身萎凋病、青枯病、
ネコブセンチュウに複合耐病虫性を持っています。
・穂木にはトマトモザイクウィルスのTm-2型か、
Tm-2a型に耐病性があるものが適します。
・夏秋栽培、ハウス抑制栽培に適した品種です。

 

 

■栽培のコツ

 

・育苗中や接ぎ木後の管理は、一般的な栽培法と同じです。
・吸肥力が非常に強いため、多肥にしないように注意し、
肥沃な土地では自根栽培より2割ほど元肥の窒素量を減らしておきます。
・生育が早いので、穂木より幼苗で接ぎ木を行う場合は、
穂木と同時~1日早くに播種して育苗します。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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