石灰消毒 効果

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石灰消毒 効果

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トマトなど土づくりや消毒は、とっても大切です

 

 

石灰には、生石灰や消石灰、炭酸石灰などがあり、
いずれも園芸では酸性に傾ぎがちな土を中和させるために使います。

 

けれど実はこの石灰を、消毒に使うこともできるのです。
石灰消毒には、どのような効果があるのでしょうか。

 

 

[石灰消毒 効果]

 

 

■石灰消毒とは?

 

石灰消毒は、粉末状の石灰に水を足すことで反応させ、
強アルカリの液体を作ります。

 

空気中などに存在するウィルスを始めとする菌は、生息域が決まっています。
強い酸の中や、強いアルカリの中では、生きていけないものがほとんどです。

 

台所用やお風呂用の漂白・殺菌剤も、アルカリ性であることが多いです。
ただ、水と混ざった石灰が、殺菌の効果を出すまでには、少々時間がかかります。

 

表面に多少ふりかかったところで、すべての菌を殺すことはできません。
石灰は、水に浸かって湿っている間しか、殺菌効果がありません。

 

時間が経って乾燥してしまったものは、菌が触れても効果がありません。
ところが、濃度が濃い状態で作った溶液が乾燥した場合は、
また水で湿らせることで、殺菌効果が出るようになります。
しかし、濃度により、効果を復活することができる時間が異なります。

 

石灰には、おもに生石灰・消石灰・炭酸石灰があります。
どれもアルカリ性の資材ですが、
炭酸石灰だけがアルカリ度が低いため、消毒の効果が薄いです。

 

消石灰はアルカリ度も高いため、水分を合わせることで殺菌効果が上がります。
生石灰は、水分と激しく反応して熱を発するため、
発生した熱で熱消毒の効果を得ることもできます。

 

 

■園芸においての石灰消毒

 

家庭菜園やガーデニングで使われる石灰は、
土の酸度を調整する役割で使うことが多いです。

 

水分と反応して強アルカリ性を示すことで、石灰には消毒機能が生まれます。
強アルカリ液を作って土に散布しても、効果があるのはごく表層のみとなるため、
土壌全体を消毒するのは難しくなります。

 

粉末状の石灰を多量に土に混ぜ込めば、土がアルカリ性に傾きすぎてしまい、
植物が育ちにくい土質となるため、これも現実的ではありません。

 

 

 

園芸での土壌消毒が可能なのは、石灰窒素を使った消毒法です。

石灰窒素には、石灰の成分である炭化カルシウムと、
肥料の成分で馴染みのある窒素が配合されています。

 

これを土に混入すると、土中の水分と反応し、シアナミドという成分が発生します。
これにより、殺菌効果が得られる上に、水分との反応が終わってしまえば、
土中の毒素であるシアナミドが分解されてアンモニア性窒素になり、
肥料効果も期待できるわけです。

 

石灰窒素は、ホームセンターでも購入することができますし、
インターネットでも販売されているため、入手は簡単です。

 

ただ、散布後は一定の期間(7日~10日)は定植ができないことや、
石灰がタンパク質を分解する性質があるため、
目や肌に触れないように注意する必要があります。

 

さらに、散布中などに成分を吸いこんでしまうと、肝臓の働きが悪くなるため、
少量の飲酒でも急性アルコール中毒を起こす場合があるなど、
使用に関する注意点が多いので、使用上の注意を理解し使用するようにします。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき


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