塩トマト 栽培できる?
塩トマト C)くらし快援隊
塩トマトというトマトは、ご存知ですか?
一部の地域で栽培されているトマトで、
最近になって、美味しいとの評判を聞くようになりました。
塩トマトとは一体どういうものなのか、
そして栽培できるのかどうかをご説明します。
[塩トマト 栽培]
■塩トマトとは?
糖度が高く、フルーツトマトの元祖とも言われています。
普通のフルーツトマトと違い、
塩トマトは土の中の塩分濃度が高い土地で作られるトマトのことです。
塩分濃度が高い土地は干拓地で、海岸を埋め立てて作った土地です。
塩分濃度が高い土地でトマトを育てると、トマトがうまく水を吸収できずに、
実は小さく、旨みがギュっと詰ったトマトができます。
糖度は8度以上、ものによっては10度を超えるものもあります。
熊本県八代地域が代表的で、
JAやつしろでは、「太陽の子」や「朝露姫」、という名前で販売されています。
一般的なフルーツトマトより甘みの中に塩気があり、
そのバランスが絶妙で、しっかりとした歯ごたえを感じ、
一般的なフルーツトマトとは風味が違います。
現在は高値で取り引きされていて、注目度が高いトマトです。
■塩トマトの品種
塩トマトという品種はなく、栽培されているのは桃太郎という品種です。
■塩トマト 栽培できる?
塩分濃度を高くすれば作れる、というわけではないので、
家庭菜園では、塩トマトの栽培はほぼ不可能です。
現地の環境があってからこそ作れるトマトです。
塩分濃度が高い土地で作られていますので、水分管理がシビアです。
水をうまく吸い上げられないので、水が切れないように、
しかし、水が多すぎないように管理しています。
水も、地下水が湧き出ている場所が多いのですが、
地下水に海水が混ざって塩分を含む水が出てきます。
その水を与えることによってより土の中の塩分濃度が上がり、
トマトは水を吸い上げにくくなり、塩分によってストレスを感じて、
小ぶりで旨みの詰ったトマトが収穫できます。
また、同じ畑でも塩分濃度が違う場所があるので、
塩トマトになる場所とならない場所があります。
塩トマトは、特別な環境で特殊な世話をしてできる貴重なトマトです。
お値段は少し高いですが美味です~♪
見かけたら、ぜひ食べてみてください。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方