ミニトマト 摘心は必要?
ミニトマトの育て方を調べていると、
摘心は、支柱の高さになったらする、と書かれていることが多いです
ミニトマトを育てるためには、摘心は本当に必要なのでしょうか。
[ミニトマト 摘心は必要?]
■摘心が必要な場合
ミニトマト栽培で、摘心が必要になることは、もちろんあります。
ミニトマトを育てる時の栽培法には、色々な種類があります。
その中で、摘心が必要になる仕立て方は、直立仕立てで育てる栽培法と、
連続摘心栽培で育てる栽培法です。
・直立仕立てで育てる
直立仕立てで育てる栽培法は、ミニトマト栽培の基本です。
1本の主枝をメインに育て、そこに花房をつけさせて実を育てます。
中には、複数の主枝を作って、
2本仕立てや3本仕立てという風に育てることもあります。
主枝を何本作っても変わらないのが、
支柱の高さの180㎝くらいになったら摘心するということです。
支柱の高さになっても、ミニトマトはさらに上へと伸びようとします。
もちろん、そのまま放っておいても伸びますが、
根からの距離が離れすぎているため、養水分がうまく届かなくなります。
養水分が足りずに生育不良になっていくので、
それならば作業しやすい支柱の高さで摘心するのが、直立仕立てです。
支柱の高さで摘心すると、それ以上株を生長させるエネルギーが必要がなくなり、
その分の養分を残っている実に送ることができます。
摘心の方法
・連続摘心栽培で育てる
ミニトマト栽培には、主枝をまっすぐ伸ばす直立仕立て以外にも、
連続摘心栽培という育て方があります。
直立仕立てが、1本の主枝が支柱の高さになるまで育てるのに対し、
連続摘心栽培は、2段の果房がついたら摘心します。
これだけでは2段分の実しか収穫できませんが、
果房の下から発生した脇芽を次の主枝に仕立て、また2段の果房をつけさせます。
そしてまた摘心を行い、脇芽を育てるというのを繰り返す栽培法です。
最初の主枝や脇芽から主枝に育てた枝は、2段の果房をつけた後に摘心を行います。
短いスパンで摘心を繰り返すことで、若くて勢いのある脇芽を主枝にし、
良い実を収穫するのが狙いです。
■摘心が不要な場合
トマトの摘心を特に必要ない栽培法もあります。
それが、つる下ろし栽培です。
さらに、ミニトマトの性質によっては、摘心が必要ないこともあるのです。
・つる下ろし栽培で育てる
一般的に、支柱の高さまで主枝が伸びたら、そこで摘心します。
しかし、この主枝をそのまま伸ばし続け、
収穫を終えた主枝を下方に引き下ろしながら育てるのが、つる下ろし栽培です。
つる下ろしをして主枝の高さを低くすることで、養水分を全体に送ることができます。
上手に育てれば、主枝の長さはとても長くなり、
最終果房は20段近くなることもあるそうです。
果房の段数が増えれば、それだけ栽培期間が長くなりますし、
収穫できる実の数も増えます。
・芯止まり性品種を育てる
ミニトマトには多くの品種がありますが、どれもが同じ性質ではありません。
中には、芯止まり性と呼ばれる性質を持ったものがあります。
芯止まり性品種では、「なつのこまトマト」「にたきこまトマト」
などが有名です。
芯止まり性のミニトマトは、2段目以降の枝がほとんど伸びません。
そのため、摘心をしなくても、主枝が長く伸びることがないのです。
その分、脇芽を育てて新しい主枝とし、
また2段の果房をつけた後は芯止まりとなるので、新しい脇芽を育てます。
生長点が自然に止まるため、摘心の必要がありません。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方