トマト 茎が二股
ズッカの茎が二股に、2本仕立てにしたら草勢が落ち着きました
トマトを育てていると、思っていたのとは違う状態になることがあります。
1本仕立てで育てている場合、本来なら主枝が1本すっと伸びるはずなのに、
なぜか茎が二股になることがあります。
トマトの茎が二股になるのは、なぜなのでしょうか。
[トマト 茎が二股]
■異常茎で二股
トマトは肥料過多になることで、異常茎が発生することがあります。
トマト栽培で起こる異常茎には、めがねや窓あきと呼ばれるものがあります。
どちらも茎に穴があく症状が出ますが、ここまでいっていまう寸前、
茎に溝ができ、二股に見えるようになります。
トマトはとても丈夫な野菜ですが、生長点付近の茎はそれほど太くありません。
それなのに、異様に茎が太く、葉色や茎の色が濃くなることがあります。
これは肥料過多が原因によるもので、状態がひどくなってくると、
二股になったりめがね、窓あきの症状が出るようになります。
トマトはどちらかというと、肥料をやや控えめに育てた方が、
病害虫の被害にもあいにくく、生理障害なども出にくい野菜です。
基本の栽培法と同程度の肥料を与えるか、気持ち控えめくらいに与え、
決して肥料過多にしないよう、注意します。
見落としていた脇芽
■脇芽で二股
トマトは脇芽がよく発生する野菜です。
1本仕立てで育てる場合は、発生した脇芽をすべて取り除きます。
ところが、脇芽はとってもとっても発生します。
トマトが生長して草丈が高くなってくると、葉や果房が邪魔になり、
見回りが十分に行えず、脇芽を見逃してしまうこともよくあります。
脇芽を放っておくと、そのうち大きく生長し、
主枝と変わらないような大きさまで育ちます。
この時、最初の主枝から分岐していて、茎が二股のように見えますが、
脇芽が大きく育ったものなので、特に異常というわけではありません。
ただ、大きく育って脇芽をさらに放っておくと、
主枝と同じように実がつくようになるので、
養分が分散してしまい、肝心の実が小さくなったり、
実付きが悪くなることがあります。
大きくなってからでも、脇芽を取り除いておきましょう。
もし脇芽を利用し、2本仕立てや3本仕立てにする場合は、
水や追肥を1本仕立てよりも多めにすると、
水切れや肥料切れを起こす心配が少なくなります。
肥料を多く与えすぎると、樹ボケや異常茎の原因になるので、
トマトの樹をよく観察しながら加減しましょう。
シシリアンルージュのダブル花房
シシリアンルージュ、上から。とても得した気分♪
■果房が二股
トマトを育てていると、1段目や2段目の花房は、1段に1房しかついていないのに、
上段になると2房つくことがあります。
初めて見る時は驚きますが、果房が二股になっているのは、特に問題ありません。
トマトは品種によって、果房が二股になりやすいものがあります。
1段目や2段目くらいの下段くらいまでは、シングル果房になりやすくても、
上段になるにつれ、ダブル果房になるという性質を持っているのです。
大玉トマトより、中玉トマトやミニトマトの品種に、多く見られる特性です。
ダブル果房になると知らずに育てていて、突然ダブルの状態を目にすると、
とても驚きますが、収量が多くなるので、実はありがたい性質なのです。
果房自体が二股になっているものは良いのですが、
中には果房の先端から、さらに葉や茎が伸びてくることがあります。
これは肥料過多によって草勢が強くなりすぎている状態なので、
あまり良いとはいえません。
様子を見ながら、追肥量やタイミングを調整しましょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方