トマト 花が落ちるのは?
トマトの花が咲いています、着果しますように
トマトの花が咲いても、
次々と落ちてしまうことがあります。
特にミニトマトでは、多く見られる現象です。
トマトの株が元気そうに見える場合、原因はなんでしょうか?
落花が起こりやすい順番に、ご紹介します。
[トマト 花が落ちるのは?]
■トマト 花が落ちるのは?
1.窒素成分が多い
与えている肥料が窒素分が多いと、木ボケを起こしてしまい、
花付きが悪くなったり、花が落ちてしまうことがあります。
トマトは生育初期に多量の肥料を与えると、
木ボケを起こしやすくなるため、
一段目の花が着果するまでは元肥のみで育てるのが基本です。
また、元肥として土に混ぜる肥料も、窒素の多いものではなく、
窒素・リン酸・カリが同等のものか、
リン酸が少し多めのものを使うようにしましょう。
2.日照が不足している
トマトは太陽の光が大好きな野菜です。
ミニトマトであれば、一日中日当たりの良い場所でなくても、
生長が遅くなり、なかなか赤くならないなどの影響はありますが、
なんとか育てて収穫することはできます。
ところが、ミニトマトよりも光を必要とする大玉トマトや、
極端に日当たりの悪い場所で育てたミニトマトは、
花付きが悪くなったり、花が落ちることがあります。
現在日当たりの悪い場所で育てている場合、
容器栽培なら日当たりの良い場所に移して育てるようにしましょう。
地植えにしていて移動が難しい場合は、
収穫できないかもしれませんが、
最後まで育てるとトマトの性質がわかり翌年は成功します!
3.寒さに当たった
トマト苗を植え付けるのが早かった場合、
寒の戻りで開花期に寒さに当たると、花が落ちることがあります。
5月に入って気温が上がり、寒の戻りの心配がなければ良いですが、
4月の下旬頃までは寒さを警戒する必要があります。
特にトマトは一段目の花がうまく着果しないと、
その後の花に実がつきにくくなることがあるので、
生育初期の寒さには注意が必要です。
充分に気温が上がって、寒さに当たる心配がなくなるまでは、
寒冷紗で覆ったり、ホットキャップをかぶせるなどして、
保温しておくと安心です。
大玉トマト、着果も安定しています
4.水が不足している
植え付けをして根付いた後から、
ずっと水分を控えて栽培している場合は起きにくい現象です。
しかし、土が乾いたら水を与えるという風に育てていた場合、
開花の頃に過度に乾燥すると、花が落ちてしまうことがあります。
水を控え目にして育てている場合も、
開花の時期に過度の乾燥状態になってしまうと、
花が落ちてしまうことがあります。
いずれにしても、開花時期には、
水切れを起こさないように注意しましょう。
5.受粉ができていない
せっかく花が咲いたとしても、受粉不良を起こして着果しなければ、
そのまま実をつけずに軸からぽろりと花が落ちてしまいます。
受粉不良にもいくつか原因があるので注意しておきましょう。
・受粉する虫がいない
・開花中に花に水をかけた
・滅多に風がふかない
無風状態や虫がいない環境は、受粉することができずに、
花が落ちてしまうパターンです。
開花中に水をかけてしまうと、花粉が水に流されてしまい、
受粉不良を起こす原因となります。
自然に任せての受粉が難しい場合や、
気になる場合は人工受粉を行いましょう。
また、とくに開花中は株の上から水をかけるのではなく、
株元に水を与えるようにしましょう。
6.土の容量が少ない
これは地植えよりも、
鉢やプランターなどの容器栽培の時に起きやすい現象です。
小さい容器や容器自体が大きくても何株も一緒に育てたりすると、
根を広げるスペースが少ないため、花が落ちてしまうことがあります。
この場合、生育初期は通常どおりに花を咲かせ、
実もつけることが多いです。
しかし、容器の中で根がいっぱいになってしまう頃、
花付きが悪くなったり、着果せずに花が落ちることがあります。
容器を選ぶ時は、鉢なら10号サイズ、
プランターなら野菜用の大型プランターを選ぶといいでしょう。
プランター、挿し木のトマトもよく育ちます
7.養分が不足している
これも生育後期に起こりやすくなります。
花や実をつけることは、植物にとってとても力を使うことです。
それを続けている上に、満足に肥料を与えてもらえないと、
途中で栄養が足りなくなり、実をつけられず花が落ちることがあります。
肥料過多もいけませんが、肥料不足の状態もよくありません。
適切な時期に適した肥料を適量与えることが大切です。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方