トマト 梅雨から真夏の管理

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トマト 梅雨から真夏の管理

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アイコ、仲良く並んでいます

 

 

トマトの旬は夏が本番です。
5月頃に苗を植え付けたものは、梅雨に入る頃になると、

もういくらか実がついています。

 

そんな大切な時期にも関わらず、梅雨は雨や曇りといった悪天候が続きます。
ようやく梅雨があけたと思ったら、今度は強い日差しの夏が始まります。

 

雨が多く湿気の高い梅雨と、気温が高く乾燥気味になる真夏には、
トマトをどのように管理していけば良いのでしょうか。

 

 

[トマト 梅雨から真夏の管理]

 

 

■トマト 梅雨から真夏の管理

 

・雨よけで裂果防止
梅雨といえば、雨です。
豪雨とまではいかなくても、何日もスッキリした天気にならず、
降ったりやんだりを繰り返すことが多いです。

 

近年は、カラ梅雨かと思っていたら、
ゲリラ豪雨が降って甚大な被害を出すこともあります。

 

トマト栽培では、しばしば水を制限して育てる方法が用いられます。
水を制限する栽培法の場合、雨は恵みの雨とはならず、邪魔者になることがあります。

 

特に水の制限をしていない場合であっても、急に雨が降ることによって、
裂果を引き起こす可能性を高めます。

 

雨による裂果は、雨が直接トマトの実に当たることで実が割れる場合と、
急激に水分を吸い上げることで皮の生長が追い付かず割れる場合とがあります。

 

いずれにしても、雨の量が多くても少なくても、
トマト栽培では悪い影響が出やすいのです。

 

苗を植え付けた5月頃は、苗も小さく雨が長く続くことも少ないですし、
まだ着果していない場合も多いので、雨が降っても特に問題にはなりません。

 

けれど、梅雨以降は雨による影響が大きくなるので、
雨よけを設置しておくのがお勧めです。

 

支柱と透明のビニールを使った、簡易的な雨よけが人気です。
ホームセンターなどでは、支柱とビニールがセットになったものも販売されています。

 

・マルチで適温を保つ
トマト栽培で使われるマルチの代表には、黒色ビニールマルチと敷きワラがあります。

 

ビニールマルチは、過度な水分が畝に入り込むのを防ぐと同時に、
土の表面から水分が抜けるのも防いでくれます。

 

また、黒色をしているため、太陽光を集めて地温を上げる効果が期待できます。

ただ、真夏の日差しの強い時期は、

黒マルチをしていることで地温が上がりすぎてしまい、
トマトの根が傷むことがあります。

 

日差しが強くなってきてから活躍するのが、敷きワラです。
ワラを敷くことで土の表面に陰を作ります。

 

また、ワラとワラの隙間に空気層ができるため、株元や土の中を涼しく保ちます。
敷きワラなら、植え付けをした後に利用ができますし、
使い終わった後は細かく刻んで土にすきこめば、土壌改良材としても使えます。

 

 

ズッカ、この形と美味しい実が魅力的です

 

 

・スタミナ維持のために
丈夫なトマトも、日本の暑い夏はこたえます。
梅雨があけて夏本番になる頃には、すでにいくらか収穫した後ということも多いです。

 

花を咲かせて実を大きく育てるというのは、とても体力を消耗します。
何もせずに放っていても、ある程度は育ちますが、できるだけおいしくて大きな実を、
長い間収穫するためには、スタミナを維持できるよう、管理をします。

 

水やりや追肥はもちろんですが、強すぎる西日を遮ったり、
病害虫の被害がないかをこまめにチェックします。

 

いくらか収穫を終えた株は、微量要素が欠乏していることもあります。
葉の状態などをよく見て、基本の追肥以外にも、必要であれば葉面散布を行い、
養分を補給させましょう。

 

・尻腐れ対策
梅雨があけて気温が高くなり、乾燥した日が続くと、
尻腐れの症状が出始めることがあります。

尻腐れの大きな原因は、カルシウム不足です。

 

けれど、カルシウムがどのように不足しているのかは、栽培状況によって異なります。

物理的に、土壌に含まれているカルシウム分が少ないのであれば、
単純に足して補うことで、改善できます。

 

土に施すよりも、葉面散布の方が効率的に吸収されるので、
急ぎの場合は葉面散布がお勧めです。

 

土にカルシウム分が豊富に含まれているにも関わらず、

尻腐れを起こすことがあります。

 

これは、水不足や窒素過多によって、
カルシウム分をトマトが吸収できなくなっている状態です。

 

無理な水分制限をしていると、水不足によってカルシウムが吸収されず、
尻腐れが起こりやすくなることがあります。

 

過度な水分制限や肥料過多にならないようにすることで、
カルシウム不足を防ぐことができます。

 

・脇芽かきや誘引
梅雨があけて気温が高くなると、トマトの生長もぐんと早くなります。
主枝も旺盛に伸びますが、脇芽もたくさん出てきます。
気付いたら主枝と変わらないくらいの太さに育っていた、なんてこともよくあります。

 

土の乾燥具合や株の状態を見るための見回りの時に、
一緒に脇芽が発生していないかをチェックしましょう。

 

小さいうちに摘んでおけば、繁茂してどれが主枝か分からなくなる、
なんてこともありません。

 

もし大きく育った脇芽を見つけたら、挿し木にしてみるのも良いでしょう。
気温が高いので、意外と早く発根し、その後も順調に生育すれば、
早くから収獲が楽しめるくらいになります。

 

伸びてきた主枝は、支柱などに誘引し、倒れたり折れたりしないように注意します。
支柱の高さまで育ったら、摘心しましょう。
栽培法によっては、主枝を引き下ろすこともあります。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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トマト栽培Q&A

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