トマト 豪雨対策

トマトの育て方.com

トマトの豪雨対策

読了までの目安時間:約 7分

 

スポンサードリンク

集中豪雨、人間も植物も痛手です

 

 

トマトは過湿を嫌う野菜の1つです。
けれど、近年の異常気象によって、急に大量の雨が降るゲリラ豪雨が起こったり、
夕立のような勢いの強い雨が何日も降り続くことがあります。

 

このような雨が続くと、丈夫なトマトであっても、やはり調子を崩してしまいます。
トマト栽培での豪雨対策には、どのようなものがあるのでしょうか。

 

 

[トマトの豪雨対策]

 

 

■トマトと豪雨

 

トマトの栽培中に豪雨が降ると、株にどのような影響が出るのでしょうか。
まずは豪雨が降った後、起こりやすい症状が出ていないかをチェックしましょう。

 

・根付きが悪くなる
定植後すぐに大雨が降ると、過湿の状態となるためか、根がうまく広がらずに、
なかなか根付かない状態になることがあります。

 

定植直後ではなくても、土にたっぷりと水分を含んでいるせいで、
根があまり広がらないということもあります。

 

根域が狭いと、それだけ外の気温や乾湿の影響を受けやすくなるので、
生育中盤以降に生育不良が起こる可能性が高くなります。

 

・根腐れが増える
夕立ちのように、ざっと降ってその後すぐにやむような雨なら、
暑い時期の恵の雨と呼べますが、何日も雨が続くと良くありません。

 

土が過湿になれば、土の中にある根が傷みます。
さらに根だけでなく、葉や茎も湿気た状態が続くため、病気の発生を助長します。

 

・着果不良が増える
雨が続くと、せっかく出ている花粉が流れてしまい、受粉がうまくいきません。
そのため、受粉不良による奇形果が増えたり、着果数が激減します。

 

また、雨が続いて低温になると、良い花芽を形成することができません。
これもまた、奇形果を増やす原因となります。

 

 

できれば株ごと収穫すれば良かったですね

 

 

■トマトの豪雨対策は?

 

トマト栽培中、豪雨が降った時は、どのように対応すれば良いのでしょうか。
豪雨が降る前にできること、豪雨が降った後にできることをまとめました。

 

・雨よけ
一般的な方法ですが、雨よけはやはり効果のある手段です。
農家ではハウス栽培もありますし、雨よけ資材を設置していることも多いです。

 

最近は、ホームセンターなどに雨よけセットとして、
支柱とビニールがセットになった商品が販売されていることもあるので、
家庭菜園でも気軽に使えるようになりました。

 

雨が直接トマトに当たらないので、裂果が減りますし、
水滴がつくことによる病気の蔓延も軽減できます。

 

 

排水溝もせいび清掃しておきましょう

 

 

・排水
土が湿気た状態が続くと、どうしても過湿になって調子を崩しやすくなります。
豪雨が降るかどうかは関係なく、水はけの良い環境を作っておくことは、
トマト栽培ではとても大切です。

 

まずは土を団粒構造にして、水はけの良い土を作ります。
これは1度の土壌改良で完了するものではなく、
何年もかけて少しずつ変わるものなので、根気が必要です。

 

けれど、何年も続けていると、徐々に団粒構造が増えていき、
土質がとても良くなっていることに気がつきます。

 

さらに、栽培場所の周りに溝を掘り、排水しやすい環境を作るのも良いでしょう。
高畝にすることも、排水を良くする方法です。

 

豪雨が降った後、土の湿気がなかなかとれない時は、
乾いたもみ殻やワラを通路などに敷きます。

しばらくするともみ殻やワラが湿気を吸うので、畑の外に持ち出します。
こうするだけでも、自然に乾くのを待つよりは、乾燥が早くなります。

 

・水の侵入を防ぐ
ハウス栽培をしている場合、基本的には雨が当たることはありません。
けれど、隙間から水が流れ込むことがあります。

 

水が流れ込むのを防ぐため、ハウスの四方を土嚢で囲っておくと良いでしょう。

 

もし土嚢がなく、大雨で水が流れ込んだ場合は、さらに外から流れ込まないよう、
流れ込みやすい場所に土嚢を置くと軽減できます。

 

・株の洗浄と消毒
雨が降った後は、泥跳ねなどによって茎葉が汚れます。
この泥の中には、トマトがかかると厄介な病気の菌も潜んでいます。

 

泥跳ねを防止するため、マルチを利用しておくと良いのですが、
もし泥跳ねした場合は、すぐに洗い流しましょう。

 

雨がやんで株全体が乾いてしまう前に、
シャワーホースなどを使い、葉の表面や裏側を洗います。
これだけでも、病気感染の可能性がぐんと低くなります。

 

さらに、雨によって過湿や泥跳ねにより、思わぬ病気が発生する場合があります。
何でもない時なら、トマト自身の力で抑え込むこともできますが、
大雨の後はトマトの体力も落ちています。

 

そんな時に感染すると、爆発的に蔓延するので、アフターフォローが必要です。

豪雨の後は、軟腐病や葉かび病、疫病などが発生しやすくなるので、
早めに薬剤を散布し、病気を予防しておくのがお勧めです。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


スポンサードリンク

 

タグ : 

トマト栽培Q&A

この記事に関連する記事一覧

■人気の記事!