トマト 種まき 時期
トマトの発芽
トマトは、夏が旬の野菜です。
そのトマトを種から育てるとなると、種まきの時期がいつ頃なのか気になります。
トマト栽培を種から行う時、
種まきの時期はいつ頃が良いのでしょうか。
[トマト 種まき 時期]
■トマト 種まき 時期
トマト栽培には、様々な作型があります。
基本となるのは夏秋栽培ですが、ハウスなどを利用することによって、
促成栽培や抑制栽培も可能になります。
今回は、家庭菜園で使われる一般的な作型である、
夏秋栽培に焦点を当てています。
トマトの種を播く時期は、いつ頃から収穫を始めたいか、いつ苗を植え付けたいか、
加温設備の有無によって、時期が少しずつ変わります。
まずはじめて知っておきたいのが、トマトの発芽適温です。
発芽適温を知らずに早いうちから加温もなしに種をまいても、
発芽しないことがあります。
トマトの発芽温度は20度~30度といわれています。
もちろん、20度以下30度以上の環境下でも発芽する場合はありますが、
芽の状態が悪かったり、発芽後の生育が悪くなることがあるので、
できるだけ好条件の中で種まきをするのがお勧めです。
気温が低い状態が続く真冬に、加温なしで種まきをしてもなかなか発芽せず、
湿った種にカビがはえることもあります。
かといって気温が高くなってから種を播くと、発芽はしやすくなるものの、
その後の生育が遅れがちになるので、収穫開始が一般的なものよりも遅くなります。
トマトの苗の植え付け
・早く収穫を始めたいなら
苗からトマトを育てた場合、苗の定植は4月下旬~5月上旬になります。
そのまま順調に育てば、6月下旬頃から収穫が開始されます。
これよりも早くに収穫を始めたいという場合は、育苗時に加温資材が必要となります。
温度設定が可能な育苗器などを使えば、
まだ寒い時期であったとしても、加温しながら育苗することができます。
ただし、育った苗を定植する時期も、一般的な苗よりも早くなります。
この時、通常と同じように植え付けると、寒さによって苗が傷みます。
早めに種まきをした株は、定植後も保温しつつ管理する必要があるのです。
また、トマト栽培では、育苗してから苗を定植して育てることもできますが、
直播きでも育てられます。
けれど、寒い時期に種まきをする場合は、
栽培エリア自体の加温が難しい(ハウスの利用がない等)場合は、
生育適温を保てる場所で育苗してから、定植すると良いでしょう。
植え付け後、元気に育つトマト苗
・加温せずに育てるなら
ハウスや育苗器など、加温することができない場合は、
気温が十分に上がってから種を播いて育てます。
3月下旬~4月頃には発芽適温くらいまで気温が上がりますが、
この時期は天候が不安定になりやすく、暖かい日が続いたかと思ったら、
冬に逆戻りしたかのような寒さになることもあります。
発芽までは、できるだけ安定した温度帯に置いておきたいので、できれば気温も上がり、
天候も安定してくる4月下旬~5月上旬に種を播くのがお勧めです。
もちろん、播種の時期が遅くなるので、収穫開始も遅くなりますが、
早い時期に種まきした時と違って気温が高いので、発芽後の生育が早いです。
そのため、想像よりも早くから収穫が開始できます。
目安としては、4月下旬に種まきを行った株は、7月頃から収穫が可能になります。
これよりも後に種を播くこともできますが、今度は夏が終わって気温が下がってきます。
気温が下がってきた時も、加温や保温はしないというのであれば、
通常の夏秋栽培と同じように、寒くなったら栽培が終わります。
6月~7月は梅雨時期ということもあり、比較的発芽はしやすいですが、
日照不足となって徒長しやすいので、注意が必要です。
また、収穫開始が8月後半以降となるので、収穫できる期間が非常に短くなります。
短期間で収穫が終わるレジナなどの矮性品種などは、
栽培できる期間が短いので良いですが、
長期間の栽培にも耐えられるスタミナを持っている品種は、
短期間の栽培ではせっかくの性質が無駄になります。
栽培を開始する時期に合わせて、品種選びも行うと良いでしょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方