トマト 水やりの時間帯は?
今年一番の着果、サントリーのボンリッシュ、5月10日
トマト栽培では、水を上手に与えることがとても大切です。
近年、水分を極端に制限するような栽培法が注目されています。
しかし、トマト栽培に慣れていないうちは、加減が分からないため、
制限しすぎて枯らしてしまう、というトラブルも多くなっています。
また、水やりの頻度と同じくらい気になるのが、どの時間帯に水を与えるかです。
トマトの水やりに適した時間帯とは、いつ頃なのでしょうか。
[トマト 水やりの時間帯は?]
■トマトの水やりの時間帯
トマトだけでなく、植物全般に言えることですが、
日光を浴びることによって、光合成を盛んに行います。
この光合成を行っている間に、十分な水分が確保できていると、
栄養の循環がうまくいき、株の生長が促されますし、果実もおいしくなります。
だいたい、午前9時~10時頃までに水やりができれば良いでしょう。
午前5時頃からなど、早朝でも問題ありません。
10時を過ぎると、すぐに気温が上昇した状態になるので、
早めの水やりを心がけましょう。
では、日中に水を与えるのが一番良いかというと、そうではありません。
トマト栽培の場合、日中は気温が高くなります。
この時に水を与えると、どうしても土の中の湿度が高く、
株元付近が蒸れたり、根が過湿によって傷みやすくなります。
一般的に良いとされるのが、朝と夕方の涼しい時間帯の水やりです。
では、朝と夕方では、どちらの方が良いのでしょうか。
・基本は朝
日中にスムーズな光合成を行うには、やはり朝に水やりを行うのがベストです。
朝の涼しいうちに水を与えることで、土の中の古い空気が抜け、新鮮な空気が入ります。
その後、だんだんと気温が上昇するにしたがって、
トマトの根は水分や養分を吸い上げ、光を受けて光合成を強めます。
夕方頃、土の水分が減ってくると、今度は夜になって暗くなり、
トマトの活動量はぐんと減ります。
この時、水分がたっぷりと土に残っていると、トマトの活動が止まらず、
徒長や根が傷むの原因となります。
節間の詰まった、株全体ががっしりとしたトマトに育てるためには、
同じ涼しい時間帯の夕方より、朝の方が良いのです。
・無理なら夕方
朝に水を与えるのがベストですが、時期や環境によっては、1日で水切れを起こし、
夕方にはトマトの樹がぐったりとしていることがあります。
朝に水を与えた後であれば、多少葉がしんなりしている程度なら、
無理に夕方も水やりをする必要はありません。
夜の間に回復し、翌朝にはまた元に戻ります。
ただし、この場合は必ず朝に水やりを行うようにします。
朝に水を与えることができなかった日、
夕方にかなりぐったりとしているようであれば、水を与えます。
葉が萎れているだけでなく、茎もぐにゃりと曲がっているほどの乾燥だと、
朝までに株が傷む可能性が高いです。
1日だけで大きく徒長することは稀なので、
こういった場合は夕方に水を与えても構いません。
朝に水を与えた日でも、あまりにもぐったりとしている場合も、
夜間のうちに水切れによって根が傷むので、夕方に水を与えても良いでしょう。
通常は、朝に水やりをすれば、翌朝まではもつはずです。
あまりにも水切れが早い場合は、土の量が少ない可能性があります。
特に鉢やプランターなどの容器栽培で、
小さな容器を使っている場合は、こういった水切れが頻発します。
あらかじめ、大きめの容器に植え付けて育てるのが理想的です。
うっかり小さな容器に植え付けた場合は、
大きな鉢やプランターに植え替えることで、
土の量が増えて水切れも抑えることができます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方