トマト苗につぼみや花がない
今年はサントリーさんの、ズッカ、ボンリッシュ、ルンゴも育てます……が花がついていないです
トマト栽培の時、植え付け苗は1段目につぼみがある、花が咲いている、
というのが基本で、その後のトマト苗の生長が大きく変わります。
けれど、購入したトマト苗に、まだつぼみや花がついていないこともあります。
こういった場合、そのトマト苗は悪い苗ということになるのでしょうか。
また、つぼみや花がないときは、どうすれば良いのでしょうか。
[トマト苗につぼみや花がない]
■良いトマト苗とは?
トマトの苗には、良いトマト苗と悪いトマト苗があります。
農業には「苗半作」という言葉があり、最初に植える苗が良いものであれば、
その後の生育に期待できますが、悪い苗だと管理に問題がなくても、
栽培や収穫に失敗する可能性が高くなります。
良いトマト苗の特徴といえば、全体ががっしりしていて、葉色が濃く、
株を揺らしてもぐらぐらしていないものです。
また、病害虫の危険性がないというのも、苗を選ぶ時の重要なポイントです。
苗を選ぶ時のポイントの中に、
・1段目のつぼみがついている
・花が咲いているものを選ぶ
というポイントがあります。
これは、大多数のトマト品種の定植適期が、
1段目につぼみが見えた頃から
花が咲いた頃、となっているためです。
けれど、1段目のつぼみがついていないからといって、
その苗が粗悪かというと、そうとは限りません。
この苗の中心部分が花芽になるので、少し待ってあげましょう
徒長していたり、病害虫の気配があるものは、決して良い苗とは言えませんが、
その他に問題がなく、ただ単につぼみがついていない、花が咲いていない、
というだけなら、その苗は悪い苗ではありません。
ただ、購入後すぐに植え付けしないほうが良いので、
今すぐに植え付けが可能な苗が欲しいという場合は、避けた方が良いでしょう。
■トマト苗につぼみや花がないときは?
自分の目で見て、つぼみや花がない苗を購入する場合もありますが、
インターネット通販で届いた苗が、つぼみや花がないものであった、
ということもあります。
どちらの場合でも、適切に管理をすれば、その後に定植が可能になります。
つぼみや花がない苗は、鉢増しをして育てましょう。
トマトの苗は、だいたい3号サイズのポットに入っています。
そのまま置いていても、ある程度は生長しますが、
さすがに根鉢がいっぱいになり、根が傷む可能性が出てきます。
3号鉢から4号に植え替え、つぼみや花をまちます
4号~5号サイズのポット、あるいは鉢に植え替えることで、
根が生育するスペースが広がります。
鉢増しは購入直後に行って構いません。
4号~5号のポットか鉢に土を軽く入れ、
苗の根鉢と鉢土が平らになるように高さを調節します。
鉢底ネットは、新しく伸びる根とからみ、
植え付け時に根を切ってしまうことになるので、必要ありません。
あとは隙間に土を入れて、鉢全体をトントンと地面にごく軽く落とし、
土を安定させ、水を与えておけば、鉢増しは完了です。
日当たりと風通しの良い場所に置き、土が乾いたら水を与えるようにしましょう。
育苗の時と同じで、鉢増し後も、夜間に土の湿気が高いと徒長の原因となります。
水を与える時は午前中に水やりを行い、夕方以降は水やりを控えます。
夕方に見た時に、土が乾いていても、ひどく萎れていないのであれば、
そのまま朝を待ってから水やりを行います。
つぼみがついている苗も、すぐに植え付けを行わないのであれば、
鉢増しをしておくのがお勧めです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方