ドワーフトマト
ドワーフトマト
ドワーフトマト(Dwarf tomato)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
トマトには本当にたくさんの品種があります。
日本国内だけでも相当数の品種がありますが、
海外まで広げると、もう数えきれないほどの品種が存在します。
ドワーフトマトとは、どのようなトマトを指す言葉なのでしょうか。
[ドワーフトマト]
■ドワーフトマトとは?
ドワーフトマトとは、簡単にいえば背の低いトマトのことで、
矮性トマトとも呼ばれます。
日本で栽培されているトマトの多くは、草丈が高くなります。
主枝を1本だけ残し、それをまっすぐに伸ばして育てます。
そのため、生長すればするほど草丈が高くなり、際限がありません。
一般的な栽培法では、自分の背丈か、手の届く範囲のところで摘心し、
それ以上伸びないように調整します。
ドワーフトマトの場合、こういった摘心の作業をしなくても、
草丈の低い状態で栽培が終了します。
同じドワーフトマトであっても、草丈は様々です。
30cm以内というとても小さいものから、1メートル以内くらいのものまであります。
ドワーフトマトと同様に、草丈があまり出ない品種として、芯止まり性のものがあります。
こちらは、一般のトマトと違い、2段分の果房が発生すると、
その後自然と芯が止まって、それ以上は生長しません。
そのため、果房の下から発生する脇芽を主枝として育て、
また生長が止まったら脇芽を育てるということの繰り返しとなります。
こちらは草丈があまり高くなりませんが、その分横にかなり広がるのが特徴です。
ドワーフトマトにも、主枝1本仕立てで育てるもの、芯止まり性のものとありますが、
ドワーフトマトは節間が短く、全体的にコンパクトに育つ点が異なります。
レジナは人気のドワーフトマトです
■ドワーフトマトの品種
ドワーフトマトは、日本ではまだあまり見ることはありませんが、
海外にはたくさんのドワーフトマトの品種があります。
けれど、日本ではあまり流通していません。
日本でも入手しやすい、ドワーフトマトの品種をご紹介します。
どれも日本で改良された品種で、家庭菜園でも育てやすいのが魅力です。
・レジナ
レジナは、日本では一番有名なドワーフトマトではないでしょうか。
株の大きさは30cmまでと非常に小さく、鉢植えでも育てられるほどです。
株は小さくても、ミニトマトらしいサイズのおいしい実が収穫できます。
苗と種の両方が販売されているので、種まきの時期をずらしながら栽培すると、
長く楽しめます。
・プリティーベル
園芸家の深町貴子さんが監修して作られた品種で、
こちらも草丈が40cm以内ととても小さいです。
実付きも良く、しかも管理しだいでは何年も続けて栽培ができます。
環境を整えれば、休憩しながら冬の間も収穫できるそうです。
・ちびっこミニトマト
ちびっこミニトマトは、レジナと同じくらい草丈が引くく、
最大でも25cm~30cmほどにおさまります。
株は小さくても、ミニトマトらしい赤く丸い実がなります。
・ホームルビー
ホームルビーは、レジナやちびっこミニトマトと比べると草丈が高くなりますが、
それでも1メートルまでにとどまります。
栽培環境によっては、50cm~60cmほどで止まることもあります。
草丈が一般のミニトマトよりもかなり低いですが、節間がとても短いので、
一般のミニトマトと同じくらいの段数を確保できます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方