豊作祈願015
豊作祈願015
豊作祈願015は、トキタ種苗が改良して作った、大玉トマトの品種です。
トキタ種苗から出ている「豊作祈願シリーズ」があり、豊作祈願015はその1つです。
そんな豊作祈願015が持つ特徴と、栽培のコツをご紹介します。
[豊作祈願015]
■豊作祈願015
◎肉厚で食味良好
豊作祈願015は、シリーズの元祖である豊作祈願よりも実が大きめに育ちます。
豊作祈願015が1個あたり230gほどになるのに対し、豊作祈願は200g前後です。
さすが、豊作祈願の改良種だけあって、さらに上質の大きい実が収穫できるようです。
表皮は赤色の見えますが、濃い桃色です。
豊作祈願に比べてヘタ部分の凹みが大きく、
肩部分が盛り上がったように見えるのが特徴です。
全体の形としては、豊作祈願と同じ腰高豊円形です。
果肉に厚みがあるので、日本の生食用大玉トマトらしいジューシーさもありながら、
みっしりとした食べ応えのある食感も楽しめます。
甘みと酸味のバランスも良いので、
そのままでもサラダなどに加えてドレッシングと合わせてもおいしく食べられます。
◎輸送性抜群
豊作祈願015は、基本の作型となる夏秋栽培に加え、
抑制栽培にお勧めの品種です。
さらに、促成栽培もできますし、草勢が強めでスタミナがあるので、
越冬長期栽培にも適しています。
家庭菜園では夏秋栽培を、農家ではそれ以外の作型に使えます。
家庭菜園では、収穫したトマトがそのまま食卓に並ぶため、
輸送時の心配がありません。
家庭菜園でのみ栽培される品種なら、輸送性はあまり気になりません。
けれど、豊作祈願015は農家でも育てられる品種のため、
輸送性も気になるところです。
果肉がよく締まって硬めなので、輸送時の果肉の劣化や崩れが少なく、
輸送性が抜群です。
◎着果率が高く多収穫
豊作祈願015は草勢が強めです。
しかも1段につく花の数が5個前後と安定しており、着果率も良いです。
そのため、1段に収穫できる実の数に差が少なく、安定した収量も期待できます。
高温期や低温期など、通常よりも過酷な環境でも着果率が高いです。
黄化葉巻病、斑点病に耐病性を持っています。
黄化葉巻病は、近年のトマト栽培で問題になってきているため、
黄化葉巻病に耐病性を持っている品種は貴重です。
また、斑点病には特に強い耐病性を持っているので、
安心して育てることができます。
■特徴
・1玉が230gほどになる大玉トマトの品種です。
・腰高豊円形で、表皮は赤に近い濃い桃色です。
・果肉が厚く食感が良いです。
・甘みと酸味のバランスが良いので食べ飽きません。
・夏秋栽培、抑制栽培に最適です。
・促成栽培、越冬長期栽培にも利用できます。
・草勢が強く、栽培後半までスタミナが持続します。
・実がよく締まって果肉が硬めなので、輸送性に優れます。
・1段に5個の花が咲き、着果率も良好です。
・高温時や低温時も着果率が高いです。
・黄化葉巻病、斑点病に耐病性を持っています。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
・草勢が強いので多肥にせず、様子を見ながら追肥によって草勢を維持します。
・開花が早いので、老化苗は避けます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方