ベイビー・マイクロ・ドワーフ
ベイビー・マイクロ・ドワーフは、
海外で栽培が続けられていた、エアルームトマトと呼ばれる品種の1つです。
ベイビー・マイクロ・ドワーフの特徴と、栽培のコツをご紹介します。
[ベイビー・マイクロ・ドワーフ]
■ベイビー・マイクロ・ドワーフ
◎ハート形の可愛いトマト
ベイビー・マイクロ・ドワーフは、日本でよく見る一般的なミニトマトより、
小ぶりの実をつける品種です。
色はミニトマトらしい赤色で、ヘタの際までしっかりと色づきます。
果肉まで鮮やかな赤色をしていて、中にはジューシーなゼリー質が詰まっています。
食べた時のフレッシュ感もあるので、小ぶりではありますが、
ミニトマトらしい食味を持っています。
形が少し変わっていて、ハートのような形をしているのが特徴です。
肩がやや盛り上がり、反対側のお尻部分は少し尖ります。
そのため、見る角度によってはハート形に見えるのです。
小さなハート形の実がなっている姿は、見ているだけで癒されます。
栽培や収穫を楽しむだけでなく、観賞しても楽しめる品種です。
◎容器栽培に向く
ベイビー・マイクロ・ドワーフは、名前にドワーフと入っていることから分かる通り、
矮性種です。
植物の中には、矮化剤と呼ばれる、
株を小さくする薬を利用することで小さく育てることがありますが、
ベイビー・マイクロ・ドワーフは元から矮性に育つ品種です。
実が小ぶりなのはもちろん、草丈も低いのが特徴で、
大きく育っても30cmほどで止まります。
芯止まり性でもあるため、上に伸びるよりもやや横に張ります。
といっても、横にもそれほど広く張るわけではないので、広い栽培エリアは必要ありません。
小さく育つ分、根の張るスペースも狭くて済むので、鉢やプランターでも栽培できます。
一般的なミニトマトも、鉢やプランターで栽培できますが、
それよりもさらに小さな容器での栽培も可能です。
日当たりの良い窓辺であれば、5号サイズの鉢植えでも栽培が楽しめそうです。
◎時間差栽培がお勧め
草丈が大きくならない分、栽培できる期間が短いです。
ただ、栽培できる期間が短いということは、ミニトマトが栽培できる期間中であれば、
いつからでも栽培を開始できるということでもあります。
うまく時間差を使って種まきをすれば、期間中に何度も栽培が楽しめます。
通常の夏秋栽培の植え付け時期である、
4月中旬~5月上旬に間に合わせるなら、2月~3月に播種します。
4月以降は、発芽するのに適した温度になってくるので、
加温も必要なく、育てやすい時期となります。
その後は、7月頃まで播種が可能ですが、寒くなるのが早い寒地などでは、
収穫までに気温が下がりすぎる可能性があるので、
4月~5月くらいまでが限度となります。
■特徴
・1粒が小ぶりなミニトマト品種です。
・肩がやや盛り上がり、お尻が少し尖ったような形になるので、ハートに見えます。
・表皮は鮮やかな赤色で、果肉までしっかり色づきます。
・ジューシーで甘酸っぱい、ミニトマトらしい食味です。
・草丈が小さく、大きくなっても30cmほどで止まります。
・芯止まり性品種なので、やや横張りはあるものの、栽培スペースは節約できます。
・菜園用コンテナなどでも栽培できますが、一般的な5号サイズ以上の鉢であれば、
栽培に使えます。
・容器栽培に向いているので、ベランダ菜園が可能です。
・栽培終了までの期間が短いので、
日当たりの良い室内の窓辺などでの栽培にもチャレンジできます。
・栽培期間が短いので、夏秋栽培が可能な期間であれば、何度も栽培が可能です。
・草丈が低い矮性種なので、支柱は不要です。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
・風による倒伏が心配な場合は、棒支柱かあんどん支柱で支えると安心です。
・4月中旬~5月上旬に植え付けるのであれば、2月~3月に播種して育苗します。
・2月~3月に播種する場合は、寒いので加温や保温が必要になります。
・4月以降で気温が安定している時期なら、保温なしで育苗できます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方