ブランディーワイン
ブランディーワインレッド C)つる新 種苗店
ブランディーワインという品種のトマトは、
アメリカで古くから栽培され、いまでも人気の高いトマトです。
日本で流通している種や苗の表記には、
ブランディーワインやブランデーワイン、ブランディワインなどがあります。
このブランディーワインは、古くから栽培されていたこともあり、
交配の記録が定かではありません。
そのため、どれが正当な系統なのかがはっきりしていないそうです。
出所の不明な種もあり、育ててみるとまったく違った実がつくこともあるとか。
アメリカのトマト愛好家の方が譲り受けた品種を固定化したものが、
ブランディートマトのサダス系と呼ばれ、
こちらはきちんと親の性質を受け継いだブランディートマトが生るようです。
このアメリカで人気のブランディーワインは、
日本ではあまり馴染みのないビーフステーキトマトと呼ばれるものです。
本来、ビーフステーキトマトというのは、
生のステーキ肉のような鮮やかな赤色をしたトマトを指していたようですが、
今日では扁平で大きな形をしたトマトを指すことが多くなったとのことです。
ブランディーワインも、日本でよく見かけるトマトに比べると、
扁平で、表面がゴツゴツとしています。
見慣れないうちは形がやたら悪いように見えますが、これが本来の姿です。
大きさも相当なもので、1玉あたり300g~500gほどにもなります。
育てている環境や管理法によっては、さらに大きくなることもあり、
場合によっては1kg近い重量になることもあるとか。
かなりの巨大トマトですが、色は真っ赤で、
スライスして軽く表面を焼いたものをハンバーガーにすると格別のおいしさです。
日本では現在、糖度の高いトマトの人気が高まっていますが、
ブランディーワインはトマトらしい香りと旨みが詰まった品種です。
甘さも酸味もほどほどなので、
生食すると見た目のわりにパンチの少ない味と感じるかもしれません。
けれど両面をあぶってハンバーガーにしたり、
肉料理の付け合わせにして一緒に食べると、途端にその魅力が溢れます。
また、生のままでもサンドイッチなどにすることで楽しむこともできます。
ブランディーワインは、子室がかなり細かく分かれていて数が多いのですが、
その分ゼリー質が少ないのが特徴です。
そのため、サンドイッチにしても、
余分な水分がパンに染み込むことがないため、おいしくいただけます。
こんなに大きくなるトマトなら、育てるのが大変そうに見えますが、
育て方としては一般的な大玉トマトの育て方で問題ありません。
普通の大玉トマトに比べると、実が大きく重くなるので、
色づくまでに時間がかかります。
そのため、開花から収穫までに時間が必要になりますが、
だからといって育てにくいわけではありません。
むしろ古くから受け継いできた品種なので、
一度に収穫する数が少なくても、育てる手間は他と変わりません。
日本を代表する大玉トマトの品種である桃太郎トマトに比べると、
実によって大きさにかなりばらつきが出ます。
ブランディーワインブラック
超巨大なサイズから、中玉トマトくらいのサイズまで様々ですが、
それもブランディーワインの特徴でもあります。
一定のサイズにならないからこそ、
次はどんな形、どれくらいの大きさの実ができるのかという楽しみがあります。
実がとても大きくなるので、支柱にはしっかりと誘引しておく必要があります。
通常のように、1本仕立てで育てることもできますし、
わき芽を伸ばして2本仕立てで育てることもできます。
その場合も、必ず支柱を準備するのを忘れないようにしましょう。
実が大きい分、強風などであおられるとすぐに枝が折れてしまいます。
あるいは花房の付け根からぼっきり折れることもあるので、
台風の時には支柱を補強するなど対策しておく必要があります。
ブランディーワインは、一般的なトマトとは、
葉の形や大きさ、花の形が少し違います。
葉は大きく、まるでジャガイモやホオズキのような形をしています。
花もヘタとなる部分の数が多く、下から覗くと太陽のような形です。
見た目は不思議、でも食べると病みつきになる、
ブランディートマトを家庭菜園で育て、楽しんでみてはいかがでしょうか。
[ブランディーワイン]
■特徴
・1玉が非常に大きく、300g~500gほどにもなります。
・育て方によっては500g以上になることもあります。
・形は扁平で、表面がかなりゴツゴツしています。
・色は鮮やかな赤が基本ですが、
系統によってワインレッドやピンクレッドもあります。
・カットすると子室の数が多く、ゼリー質が少ないので、
生のままサンドイッチに使えます。
・酸味と甘みが強くないが、旨みが強くトマト特有の香りも強いです。
・葉の形がジャガイモのような丸っこい形をしています。
・同じブランディーワインでも、種の系統により色に差が出る場合があります。
■栽培のコツ
・育て方は一般的な大玉トマトの育て方に準じます。
・実が重くなるので支柱は必須です。
・多肥にすると木が暴れ、花房の先に葉が伸びてくる症状が出るので注意します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方