トマト 植え付け 遅れたら
トマト栽培は、だいたいゴールデンウィーク前後から植え付け始めるのが一般的です
年中国産のトマトがスーパーで販売されていることを考えれば、
農家では夏秋栽培以外の作型でも育てているため、植え付け時期が変わることもあります。
家庭菜園で育てることを考えれば、
やはりゴールデンウィーク頃に植え付ける夏秋栽培が一般的です。
苗も定植時期に合わせて、多く販売されていますが、
購入した苗をすぐに植え付けできず、植え付けが遅れてしまうこともあります。
トマトの植え付けが遅れたら、どうなるのでしょうか。
[トマト 植え付け 遅れたら]
■トマト 植え付け 遅れたら
トマトの夏秋栽培での一般的な植え付け時期は、4月中旬~5月です。
収穫開始が遅くなっても良いということであれば、7月上旬頃まで植え付けが可能ですが、
育苗の都合などで送れることもあるでしょう。
他にも、苗の準備は整っていたのに、植え付け作業ができずにタイミングを逃し、
老化苗となる場合もあります。
このようにトマトの植え付けが遅れたら、栽培は難しくなるのでしょうか。
9月中旬のトマト
・時期が遅くなった
夏秋栽培の植え付け適期は、4月中旬~5月です。
これより遅くに植え付けをしても、収穫開始のタイミングが遅くなるだけで、
まだトマト栽培には間に合います。
けれど、秋トマトの植え付け適期である7月上旬を過ぎると、さすがに遅すぎます。
植え付けが遅れると、どうしても収穫開始のタイミングが遅くなります。
春から夏への移行時期は、
気温が上がってトマトの生育が良くなる時期なのでまだ良いのですが、
秋トマトの時期となると、今度は気温が下がります。
ただでさえ生育が緩慢になりやすい時期なので、
植え付けが遅れれば遅れるほど、収穫開始の時期は遅くなっていきます。
最悪は、冬がやってきてしまい、
1個も収穫できないまま栽培を終わることもあります。
もちろん、ハウスなどの保温・加温施設があれば、冬の間でも栽培は可能です。
けれど、家庭菜園ではそこまでの資材を準備することは難しいでしょう。
7月中旬以降の植え付けが予想された場合は、諦めて次の作物の準備を始めるか、
実験としてそのまま栽培してみるかの二者択一になります。
栽培を継続するのであれば、収穫は期待できないことを理解しておきましょう。
根鉢が回った老化苗(パンジー)
・老化苗になった
トマトは季節だけでなく、苗自身にも植え付けの適期が存在します。
植え付けに早すぎる苗では、植え付け後に樹ボケを起こすことが多くなるため、
若苗定植を避けるのが一般的です。
では、反対に老化苗を植え付けた場合はどうでしょうか。
老化苗とは、若苗と反対に、すでに開花が進んでいる状態で、
根もポット内でぐるぐるに巻いている状態を指します。
植え付けに適切な苗は、第一果房の一番花が開花した頃で、
ポットの底から少し白い根が見えている程度の苗です。
このくらいの時期に植え付けることで、
栄養生長に傾きすぎて樹ボケを起こすことも少なく、根の活着もスムーズになります。
老化苗になると、すでに花が咲き進んでいる状態のため、
生殖生長(開花や着果が促される状態)に傾きすぎています。
トマトは、栄養生長に傾くと樹ボケをおこしやすくなるとよく言われますが、
実は生殖生長に傾きすぎるのも良くないのです。
トマト栽培では、実を収穫することを目的としているため、
一見すると生殖生長に傾いた状態は良く見えます。
ところが、トマト栽培では、生殖生長と栄養生長のバランスがとれて初めて、
良い状態に生育するのです。
生殖生長に傾きすぎたトマトは、株を大きくする力が弱くなります。
株が大きくならない、つまり二段目以降の果房が発生しなくなります。
老化苗を植え付けた場合、一段目の実は収穫できますが、
二段目以降の発生が鈍くなるため、一段目を収穫してしまったら、
栽培が終わる傾向が強いです。
これでは、収量を増やすどころの話ではありません。
多少老化したくらいの程度であれば、斜め植えを実践することで、
栄養生長を促すことができるといわれています。
あまりにも老化している苗の場合、もし間に合うのであれば、
新しい苗を準備した方が、まだ無事に生育する可能性が高いです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方