トマト 遅植え
遅植えのトマト
トマトは5月頃に苗を植え付けることが多いですが、
トマトを長く収穫したい場合などに遅植えすることもあります
トマトの遅植えとは、どのようなものなのでしょうか。
[トマト 遅植え]
■トマト 遅植えとは?
トマト苗の植え付け時期といえば、5月のゴールデンウィーク頃がメインです。
この頃に植え付けを行う方も多いため、
ホームセンターなどの園芸コーナーでも、苗が最も多く並びます。
けれど、トマトの苗は、これよりも遅く植え付けることがあります。
それが、トマトの遅植えです。
遅植えすると、通常の時期に植え付けるよりも、収穫開始が遅くなります。
その分、寒くなる頃までスタミナも続きやすいので、
ギリギリまでトマトを栽培したい人にとっては、
遅くに植えた方が都合の良い場合もあります。
できるだけ早い時期から収獲したい、けれど遅くまで収穫したいという場合、
通常の植え付け時期に植え、その後に遅植えをしておくと、
収穫のピークをずらすことができます。
1株で無理に栽培期間を伸ばさなくても良いので、
水や肥料の管理が楽になりますし、着果を調整することも減ります。
台風や豪雨が多い時期なので、支柱をがっしりと組みましょう
■トマト 遅植えのコツ
トマトを遅植えする場合であっても、基本の管理はほとんど同じです。
ただ、植え付け時期や、その後の気候の変化に備えが必要となります。
・植え付け時期
遅植えする場合の植え付け時期は、7月中です。
これよりも遅くなると、株が生長する前に気温が下がり、
あまり着果しないまま枯れてしまうことになります。
・暑さと寒さに備える
7月に植え付けをするので、5月に植え付けをするよりも、
植え付け後の低温に注意する必要はありません。
どちらかというと、植え付け直後から気温が高くなるので、
そちらへの備えをしておきましょう。
植え付けは、できるだけ風通しが良い場所で、西日の当たる場所は避けます。
プランターや鉢で育てる場合は、二重鉢にするなど、
暑さへの対策をしておくと良いでしょう。
また、生育後半になると、今度は秋になって気温が下がります。
この時、株全体を覆える温室やトンネル、ハウスを設置できれば良いですが、
それらが難しい場合でも、地温を下げないため、マルチを利用しましょう。
黒色ビニールマルチ
地温を上げるなら、黒のビニールマルチが有効です。
けれど、ビニールマルチは植え付け時には、
すでに設置しておく必要があります。
黒のビニールマルチをしたままでは、夏の暑さに耐えられない場合もあるので、
ここで活躍するのが敷きワラです。
黒のビニールマルチをかぶせた上に、敷きワラをすることで、
夏場は涼しく、秋以降は暖かい環境を作ることができます。
気温が下がってきたら、敷きワラを取り除くだけで、
黒のビニールマルチに光が当たり、地温が上がりやすくなります。
・台風に備える
7月以降の夏~秋といえば、台風の季節です。
台風による防風や豪雨で、まだ小さい苗が傷む可能性が高くなります。
植え付け直後から仮支柱を立て、風で煽られないようにしておきましょう。
株が根付いたら、しっかりとした支柱を立て、きちんと誘引しておきます。
支柱は深く力いっぱい刺し込み、ぐらつきのないようにします。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方