ジャングルイエロー

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ジャングルイエロー

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ジャングルイエロー

 

 

ジャングルイエローは、トキタ種苗が改良して作った、ミニトマトの品種です。
以前から販売のあった「ジャングルトマト」の姉妹品種として、2020年に新登場しました。

 

ジャングルイエローが持っている特徴とは、どのようなものなのでしょうか。
また、育て方には何かコツがあるのでしょうか。

 

 

[ジャングルイエロー]

 

 

■ジャングルイエロー

 

◎ジャングルトマトの黄玉種
トキタ種苗には、以前から販売されている、
「ジャングルトマト」というミニトマト品種がありました。

 

ジャングルイエローは、このジャングルトマトの姉妹品種として、
新しく販売が始まった品種です。

 

ジャングルトマトとの最大の違いは、実の色です。

 

ジャングルイエローは名前の通り濃い黄色ですが、
ジャングルトマトはオーソドックスな赤色です。

 

1個の実のサイズは15g~22gほどで、一般的なミニトマトよりやや大きめです。
形は真ん丸というよりも、やや縦長の楕円形をしています。

 

形の揃いは良い方ですが、栽培環境や生育時期によっては、
キレイな楕円形になるものと、洋ナシのようなくびれができるものとがあります。

 

糖度は8度と、特別高いわけではありません。
けれど、程よい酸味が加わることによって、甘さが引き立っています。

 

生食に向く品種ですが、美しい黄色を生かして、
ジュースやジャムなどに加工しても面白そうです。

 

赤玉のジャングルトマトより、黄玉のジャングルイエローの方が、
フルーツのように見えるため、野菜としてだけでなく、
フルーツとしてデザートやおやつに食べるのもお勧めです。

 

一般的なフルーツよりも糖度が低くヘルシーなので、たくさん食べても安心です。

 

 

 

 

◎脇芽をとらず多収穫
ジャングルイエローの最大の特徴は、栽培方法が一般的なミニトマトと異なる点です。
これはジャングルトマトも同じです。

 

ジャングルトマト同様、
脇芽を取らない栽培法がジャングルイエローには適しています。

 

一般的なミニトマトの場合、主枝を1本(場合によっては複数)伸ばして育てます。

 

主枝に発生する果房に優先的に養水分を回らせるため、
各節に発生する脇芽はすべて摘んで取り除くのが普通です。

 

ところがジャングルイエローは、芯止まり性を持っている品種のため、
脇芽を取るとそこで果房の発生が終わって栽培も終了します。

 

つまり、一般的にはすべて摘み取る脇芽を、
ジャングルイエローは残したまま栽培を続けるのです。

 

トマトは脇芽の発生が多く、一度取り除いた部分にもまた脇芽が発生するほどです。
そのため、栽培中の脇芽かきの作業が多くなり、負担に感じることもあります。

 

うっかり脇芽を見逃して生長させてしまうと、主枝が変な風に曲がったり、
本来育てたい実がうまく肥大しないなどの不調が出ることもあります。

 

ジャングルイエローの場合、脇芽はむしろ残して栽培しなければいけないため、
脇芽かきをする手間が省けます。

 

また、途中で枝が折れてしまった場合も、脇芽が発生する箇所が残っていれば、
そこからさらに伸ばして着果させることが可能です。

 

台風の強風などで枝が折れることも少なくないですが、
ジャングルイエローならリカバリーが早めに行えます。

 

◎誘引と追肥
とても丈夫で育てやすく、ジャングルイエローは家庭菜園でも育てられます。

 

露地栽培だけでなく、プランターなどを使った容器栽培でも育てられるので、
地植えにするスペースがないという場合もお勧めの品種です。

 

ジャングルイエローの枝は、主枝が長く伸びる一般的なミニトマトとは異なります。
複数の脇芽を伸ばして育てていくため、枝がまっすぐ伸びず、どんどん広がっていきます。

 

伸びた枝は、ネットなどに空中誘引することもできますし、
地這い状態で育てることも可能ですが、
いずれの場合も誘引などの管理がポイントとなります。

 

伸びた枝を放任して育てると、どの枝がどうなっているのかの把握が難しくなります。

 

繁茂した枝葉が重なりあうと、どうしても風通しが悪くなりますし、
重なった部分の日当たりも悪くなります。

 

ツル植物を育てる時のようにネットを設置して、枝を広げるように誘引すると、
見た目にも分かりやすくなります。

 

地面に這わせる場合は、土と枝や実が密着するのを防ぐため、
スイカ栽培のようにスダレやヨシズ、敷きワラなどを敷いて栽培するのがお勧めです。

 

枝が伸びてきたら、地面に敷いた資材に紐などを使って誘引することで、
枝を広げた状態にできます。

 

また、草勢は強めでスタミナもある品種ですが、次から次へと脇芽が生長し、
そこに果房を発生させるため、体力をかなり消耗します。

 

栽培中に成り疲れが起こらないよう、追肥は2週間おきに与えるなど、
こまめに与え、確実に肥効が出るようにしておきましょう。

 

 

■特徴

 

・ジャングルトマトの姉妹品種として登場したミニトマト品種です。
・1個の実は15g~22g、色は濃い黄色で透明感もあり、
形がやや縦長の楕円形なので口にも含みやすく食べやすいです。
・糖度は8度ほどで、程よく酸味が効いていて甘さを引き立てます。
・黄玉品種のため、赤玉よりもフルーツのように見えるため、
デザートやおやつとして食べるのもお勧めです。
・洗ったものをそのまま食べたり、サラダなどの彩りとして生食するのがお勧めですが、
キレイな色を生かしてジュースやジャムに加工してもおもしろいです。
・脇芽をとらずに栽培するので、1株で150個ほども収穫でき、かなりの多収穫です。
・草勢が強く丈夫で育てやすいので、家庭菜園でも育てられます。
・地植えだけでなく、プランターなどの容器栽培も可能です。
・夏秋栽培がお勧めです。

 

 

■栽培のコツ

 

・芯止まり性の品種なので、脇芽は取らず育てます。
・脇芽の分だけ果房が発生して実になるので、
草勢が落ちないように肥培管理を行います。
・主枝を決めて栽培する方法ではないため、生長すると横に株が広がります。
・脇芽を放任で育てると、繁茂して把握が難しくなるので、適宜誘引して整理します。
・ネットを設置して空中に誘引するか、
敷きワラなどを敷いた上に這わせて誘引するのがお勧めです。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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