サマーキッス
サマーキッス
サマーキッスは、日本デルモンテアグリ株式会社が改良して作った、
大玉トマトの品種です。
デルモンテといえばケチャップなどのトマト加工食品のイメージが強いですが、
実はトマトなどの野菜の品種改良も行っています。
デルモンテから販売されているサマーキッスの特徴と、
栽培のコツをまとめました。
[サマーキッス]
■サマーキッス
◎丸みの強い大玉トマト
サマーキッスの見た目は、大玉トマトというよりは、
中玉トマトのような丸みがあります。
けれど、サイズとしては200ｇ前後まで大きくなるので、
ずっしりとした立派な大玉トマトです。
日本の大玉トマトに多いピンク系のカラーですが、
非常に色が濃いので、赤に見えることもあります。
ヘタの際にやや黄色みが残ることはあるものの、
全体的には色ムラが少なく、着色も良好です。
ヘタが小さくお尻が丸いので、可愛らしい見た目が特徴的です。
◎酸味のアクセント
大玉トマトに限らず、近年は甘みの強いトマトが人気です。
けれど、甘みだけが強い品種では、食べているうちに飽きることも多いです。
サマーキッスは、甘みのある香りの中に、程よい酸味が含まれます。
この酸味が味のアクセントとなり、たくさん食べても飽きることがありません。
全体的なバランスも良いので、万人受けする食味です。
◎尻腐れに注意
サマーキッスは、一般的な大玉トマトと同じ栽培方法で育てることができます。
デルモンテから出ているトマト品種は、どれも家庭菜園で育てることができるため、
サマーキッスも他の品種と同様に、家庭でも育てやすく作られています。
植え付けの時期は、一般のトマトと同じ4月～5月下旬ですが、
大苗も販売されており、大苗の場合は5月上旬～6月中旬となっています。
タマネギやニンニクなど、春収穫の野菜との兼ね合いによって、
遅めにしか畑が空かないという場合は、大苗狙いでも良いでしょう。
販売されている苗は、どれもキュウリモザイクウィルスの予防接種が施されているので、
病気に強く安心して育てることができます。
ただ、尻腐れが発生することがあるので、栽培期間中は注意します。
尻腐れとは、文字通りトマトの実のお尻部分が茶色～黒っぽい色に変色し、
腐ったように凹んでくる症状です。
尻腐れの主な原因は、カルシウム不足です。
単純に土の中のカルシウムが足りない場合もありますし、
水やり不足によってカルシウムを吸収できなくなっているという場合もあります。
尻腐れ防止のために、適度に追肥やカルシウム散布を行うのはもちろんですが、
乾燥しすぎない程度に水やりを行うのもポイントです。
■特徴
・1個が200ｇ前後になる大玉トマトの品種です。
・形は丸みの強い豊円形で、
ピンク系ながら濃い桃紅色で赤に近い鮮やかな色をしています。
・ヘタが小さく、お尻の花落ち部分も小さいので見目が良いです。
・甘みの強い香りと酸味のバランスが良く、食べ飽きません。
・家庭菜園でも育てられます。
・普通苗は4月～5月下旬、大苗は5月～6月中旬が植え付け適期です。
・販売されている苗は、キュウリモザイクウィルスの予防接種がされています。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
・尻腐れが出ることがあるので、肥料不足や水不足に注意し、
症状が見られる場合はカルシウム散布などで対処します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
