イタリアンレッド

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イタリアンレッド

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イタリアンレッド

 

 

イタリアンレッドは、日本デルモンテアグリ株式会社が改良して作った、
中玉~大玉サイズになるトマト品種です。

 

イタリアンの名にふさわしく、赤くて料理にも活用できる品種として、
注目が集まっています。

 

イタリアンレッドの特徴と、栽培のコツをまとめました。

 

[イタリアンレッド]

 

 

■イタリアンレッド

 

◎日本では珍しい調理用トマト
日本でトマトといえば、大きさに関わらず生食のイメージが強いです。
ところが、海外では生食ではなく、調理に使われるトマトの方が、種類が多いのです。

 

もちろん、生食する用のトマトもありますが、日本ほど種類が豊富ではありません。

反対に、日本では加熱調理に使えるトマト品種が少なく、
有名種苗メーカーから出ているトマト品種の多くは、生食を目的としています。

 

イタリアンレッドは、日本では珍しい加熱調理に向いたトマト品種です。
1玉のサイズはあまり大きくなく、中玉~大玉くらいのサイズにおさまります。

 

その分、1段に5個~6個くらいの実がつくため、
収量が特別少ないという印象はありません。

 

調理用に向くトマトなので、加熱しても果肉が崩れにくく、
水っぽくなりにくいのが特徴です。

 

生食用トマトに比べ、ゼリー質の部分が少ないため、
余計な水分も出ずに料理がおいしく仕上がります。

 

真っ赤な表皮は、加熱しても色が抜けにくく、
鮮やかな赤い色を維持することができます。

 

生で食べるよりも、加熱した方が甘みと旨みが強くなるため、
ぜひ加熱調理に利用して食べてほしい品種です。

 

 

アラビアータ、パスタにも使いやすく美味しいイタリアンレッド

 

 

◎着果性が良く育てやすい
初心者にとって、ミニトマトに比べると中玉や大玉トマトは、
育てるのが難しいように思えます。

 

けれど、イタリアンレッドは着果率が高く、
中玉トマトや大玉トマトの栽培に慣れていない方でも、比較的簡単に栽培ができます。

 

栽培状態によっては、実が中玉トマトくらい小さくなることもありますが、
繰り返し栽培することで、イタリアンレッドの特性が分かるので、
大玉に育てやすくなります。

 

また、イタリアンレッドの苗は、キュウリモザイクウィルスの予防接種を行っているため、
病気にも強く育てやすいのが特徴です。

 

◎尻腐れに注意
比較的育てやすいイタリアンレッドですが、管理の仕方によっては、
尻腐れという生理障害を起こすことがあります。
尻腐れの症状は、トマト栽培で起こるもので、カルシウム欠乏の生理障害です。

 

カルシウム欠乏の原因は、単に土に含まれているカルシウム分が少ない、
というだけではありません。

 

土に十分なカルシウム分があったとしても、水が少ない環境では、
根がうまくカルシウムを吸収することができず、尻腐れの症状を起こします。

 

トマト栽培では、水を最小限に減らして育て、糖度を上げる栽培法があります。
けれど、イタリアンレッドでその栽培法を行うと、尻腐れが出やすくなり、
甘いトマトを収穫するどころか、収量を激減させる原因になりかねません。

 

適度な追肥と灌水が、栽培成功の大きなポイントです。

 

 

 

 

■特徴

 

・1個が中玉トマト~大玉トマトくらいのサイズになる調理用トマトです。
・縦に長いプラム形で、表皮は鮮やかで非常に濃い赤色をしています。
・特徴的な赤色は、加熱しても色あせが少なく、リコピンを豊富に含みます。
・果肉が厚くゼリー質部分が少ないため、加熱しても余分な水分が出ず、
水っぽくなりません。
・肉厚な果肉は、加熱しても煮崩れしにくいです。
・加熱することで旨みと甘みが増し、おいしくなります。
・着果率が高く、家庭菜園でも育てやすいです。
・苗はキュウリモザイクウィルスの予防接種が住んでいるため、病気に強いです。

 

 

■栽培のコツ

 

・基本の育て方は、一般の中玉トマトや大玉トマトと同じです。
・無理な水分制限をすると、カルシウム不足によって尻腐れが出やすくなります。
・適度な灌水と追肥を行い、生育が落ちないように管理します。
・地植えでもプランターや鉢などでの栽培も可能です。
・容器栽培では水切れを起こしやすくなるので、萎れが頻発しないように注意します。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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