かれん

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かれん

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かれん

 

 

かれんは、さかたのタネが改良して作った大玉トマトの品種です。
2020年に種の販売が開始される、最新の品種となっています。

 

かれんには、どのような特徴があるのでしょうか。
また、育て方には何かコツがあるのでしょうか。

 

 

[かれん]

 

 

■かれん

 

◎食味の良い大玉トマト
かれんは、サカタのタネから2020年6月から販売される、新の大玉トマト品種です。
近年、異常気象が続き、トマトや他の野菜の栽培にも大きな影響が出ています。

 

また、感染力の強い病気のまん延によっても、
収量が激減するなどの障害が全国各地で起こっています。

 

そういった病害虫による被害によって、全国の農家が苦しめられています。
そのため、近年は病害虫に強いトマト品種がたくさん出てきています。

 

病気に強い分、栽培中に被害が大きく出ることは減るものの、
食味や見目、秀品率などに不満が残ることが多かったのも事実です。

 

かれんは、そういった病気に強い品種に多い、
食味や見目の物足りなさを改善した新しい品種です。

 

特にトマト黄化葉巻病に強いという特徴を持っているので、
被害が懸念されている地域では有効な品種といえます。

 

丸みのあるぽってりとしたフォルムに、実全体がムラなく紅桃色に染まります。
ヘタの際までしっかりと色づくので、どこから見ても美しいトマトです。

 

サイズ感も大玉としてちょうど良く、小さくて物足りない、
大きすぎて持て余すといったことがありません。

 

果肉が厚く硬めなので、食べた時にみっしりとした食感を楽しめます。

 

トマト黄化葉巻病に強い品種の中でも、
甘さや酸味のバランスが良いので、食味も良好です。

 

硬めの肉質のため、赤熟収穫が可能な品種でもあります。

 

サカタのタネから販売されている「王様トマト」というシリーズの仲間としても、
注目が集まっています。

 

◎黄化葉巻病に強い
かれんの最大の特徴は、トマト黄化葉巻病に強いという点です。

 

トマト黄化葉巻病は、今や全国的に被害が出る可能性のある病気です。

感染すると、生長点が萎縮してしまい、生育が著しく悪くなります。

 

症状が出始めた後は、うまく生長点が機能しなくなるため、
新たな花房の発生や着果ができなくなり、その株は栽培が終了してしまいます。

 

そのため、感染が広がれば広がるほど収穫が止まるため、収量も激減するのです。
家庭菜園レベルであれば、栽培が途中で失敗してもあまり問題になりません。

 

けれど、出荷することで稼いでいる農家にとっては、
途中で栽培が終わってしまうのは死活問題です。

 

農家でトマト栽培をする際、ハウスを利用することが多いのですが、
かれんはハウスを使った栽培にも適した性質を持っています。

 

葉と葉の節間が短く、全体的にコンパクトに育ちやすいので、
ハウスのような天井の高さが限られたような場所でも、育てやすいのです。

 

ハウス向きの性質のため、ハウスを利用した促成栽培や半促成栽培、
抑制栽培といった作型で育てるのが合っています。

 

トマト黄化葉巻病に強く、かつ食味も良い品種に、
同じサカタのタネから出ている「麗妃」という品種があります。

 

どちらも性質は似ていますが、かれんの方が節間が短くコンパクトに育ち、
4月以降の肥大性が良い性質があります。

 

対して麗妃は、1月~2月のような低温期でも肥大性が良く、
葉が小さく採光性が良いという性質があります。

 

どちらも素晴らしい性質を持った品種なので、
目的に合わせた品種選びが必要となります。

 

◎秀品率が高い
かれんは、栽培中の草勢が特別強いわけではありません。
けれど、栽培期間を通して、安定した生育スピードと着果性、肥大性を維持できます。

 

そのため、調子を崩した時に出やすい、空洞果や乱形果などの発生が少ないです。

 

見た目の美しさだけでなく、空洞などの中身の異常も出にくいので、
秀品率が高いトマトが安定して収穫できるのも、かれんの魅力です。

 

また、コンパクトな株姿なので、つるおろしなどの作業が軽減できます。

 

他にも、葉先枯れの症状も少ないので、
葉先枯れが原因で起こる葉かび病の発生も少なくて済みます。

 

 

■特徴

 

・トマト黄化葉巻病に強い性質を持った大玉トマト品種です。
・形は豊円形でふっくらとしていて、
キレイな紅桃色はヘタの際まで色ムラなく着色します。
・肉厚で果肉が硬めなので、噛んだ時にみっしりとした食感が楽しめます。
・病気に強い性質を持ちつつ、食味の良さを追求した品種なので、
甘みと酸味のバランスが非常に良いです。
・果肉が硬めなので赤熟収穫が可能で、日持ち性も抜群です。
・サカタのタネから出ている「王様トマト」シリーズの仲間です。
・節間が狭くコンパクトな草姿なので、ハウスでの栽培に適しています。
・中間地では促成栽培・半促成栽培・抑制栽培が可能で、
暖地では促成栽培と抑制栽培が可能です。
・栽培後半まで着果や肥大性が安定しているので、
空洞果や乱形果の発生が少なく、秀品率が高いです。
・コンパクトなのでつるおろしなどの作業が軽減できます。
・葉先枯れがしにくい性質なので、
葉先枯れが原因で起こる葉かび病の発生も少ないです。

 

 

■栽培のコツ

 

・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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