元肥を忘れたら
なんか元気がでないんだけれど、元肥を入れてくれた?
トマトやナス、キュウリなど、何か野菜を育てる時には、
植え付け前に元肥を土に施します。
ところが、この元肥を忘れてしまい、
そのまま苗を植え付けてしまうことがあります。
この元肥のうっかり忘れは意外と多く、
植え付けてから思い出すため、もうどうにもできません。
元肥を忘れたら、どうすれば良いのでしょうか。
[元肥を忘れたら]
■元肥を忘れたら
野菜を育てる時、たいていの場合は、元肥を入れて植え付けを行います。
けれど、うっかり元肥を入れ忘れることもあります。
そんな時、植え付け直後に慌てて肥料を与えると、
かえって根傷みを引き起こし、苗の活着が遅れて、その後の生育も悪くなります。
元肥を入れ忘れても、よほどの痩せ地でなければ、少しは養分が含まれています。
植え付けてすぐは、それほど肥料成分を必要とない場合も多いので、
元肥を入れ忘れても、慌てる必要はありません。
特に多肥を避けた方が良いトマトや、キュウリなどのウリ科野菜は、
元肥を控えめにすることも多いので、
元肥を入れ忘れても、すぐに調子が崩れることはありません。
苗の状態を見ながら、追肥を行いましょう。
トマト栽培なら、1段目の実がついて膨らんできた頃に、追肥を開始します。
大玉トマトならピンポン玉くらいのサイズになるまで待ってから、
追肥を開始しても良いでしょう。
この時、必ず基本通りの量を与えます。
元肥を忘れたからといって、多量の肥料を与えるのは良くないです。
多肥によって根が傷み、調子を崩します。
プランターや鉢を使った容器栽培の場合、
市販されている培養土を使ったのであれば、元肥は入れなくても構いません。
培養土にはすでに肥料がある程度含まれているので、
元肥を入れるとむしろ肥料過多となります。
自作の土を入れたのでなければ、基本の育て方の通りに、追肥を行います。
大玉トマトですが、肥料が効き過ぎです、全体の葉のカーブや色を見てくださいね
■肥料切れのサインが出たら
最初の追肥のタイミングまでに、葉色が薄くなってくることがあります。
下葉だけが黄変するのであれば、
別の原因や単に役目を終えたという可能性があります。
トマトなら、葉色の他に葉の先端が上向きになっているかどうかでも、
肥料切れのサインを見極めることができます。
トマトの葉がゆるいカーブを描いている場合は、肥料がちょうど良い状態です。
葉が強く巻いて、主枝に巻き付くようになっている場合は、肥料過多です。
葉色が悪く、葉の幅も狭い上に、
カーブにならず上向きに伸びている場合は、肥料切れが近いサインです。
肥料切れのサインが出ている場合は、本来の追肥時期でなくても、
肥料を与えて様子を見ましょう。
この時にお勧めなのが、液体肥料や尻ぐされ予防スプレーです。
粒状の肥料は、水に触れることで肥料成分が溶けだし、土に広がります。
液体肥料は、すでに液状なため、株元に与えるだけで根が吸収しやすいので、
即効性があります。
また、緩効性肥料のように、長期間効き目が続かず、短い期間で肥効が切れるので、
肥料過多になりにくいというメリットもあります。
肥料切れサインが出たら、
本来の追肥の時期まで液体肥料を1週間に1回程度与えて様子を見ましょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方