トマト 軟化玉 原因 予防法

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トマト 軟化玉とは? 原因と予防法

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トマトの実を触ってみると、過熟になっているわけでもないのに、
とても柔らかく感じることがあります。

 

こういった柔らかくなりやすいトマトは、なぜこのようになるのでしょうか。

 

[トマト 軟化玉とは? 原因と予防法]

 

 

■トマト 軟化玉とは?

 

軟化玉とは、簡単に言えば、トマトの実が柔らかくなった状態です。
トマトの果肉の硬さは、品種によって多少の差が出ます。

 

果肉が硬いものもあれば、柔らかいものもありますが、
軟化玉は、そういった品種の特性によって出るものではありません。

 

果肉が締まっていて硬い品種であっても、軟化玉となることはあります。

また、完熟を越えて過熟となったトマトの実も、柔らかくなります。

けれど、過熟になるまでに、過熟のように実が柔らかくなることがあります。

 

過熟でもなく、また品種の特性でもないのに、
柔らかくなったトマトの実を「軟化玉」と呼びます。

 

正常な硬さの実と比べると、果肉が薄く組織が崩れやすいのが、軟化玉の特徴です。
実の全体が完全に柔らかくなるのではなく、状態によっては、一部は柔らかくなり、
一部は硬くなって口に残る、というような状態になることもあります。

 

・軟化玉は食べられる?
軟化玉だからといって、毒があるわけではないので、もちろん食べることは可能です。

ただ、食べる部分によって食感が違っていたり、
いまいち味がのっていないことがよくあります。

 

生食にするよりは、炒め物や煮物、
ソースなどに加工した方が、食べにくさも軽減されます。

 

 

■軟化玉の原因

 

軟化玉の原因として考えられているのは、高温や乾燥です。

トマトの実が完全に色づく前から、網目状の維管束が見える症状を「あみ入り果」や、
「アミ果」「グズベリ果」と呼ばれることもあります。

 

熟した時に網目が見えなくなる場合は、正常な実が収穫できるため、
アミ果とは呼ばれません。

 

このアミ果の症状が出ていた実は、軟化玉になることが多いです。
アミ果の原因も軟化玉と同じで、高温と乾燥によるものが大きいそうです。

 

ただ、まだどのようなことが原因で起こるのかが、
はっきりとは分からないとも言われています。

 

真夏の暑さや、ハウス内に熱がこもることによる高温と、
それに伴う土の乾燥によって、軟化玉の発生が増えます。

 

特に、実が熟していく過程で高温乾燥にあうと、養水分の吸収がうまくいかず、
軟化しやすくなります。

 

 

■軟化玉の予防法

 

軟化玉の原因が高温乾燥であることから、軟化玉を予防するためには、
この高温乾燥を防ぐことがポイントとなります。

 

夏の暑さはどうにもなりませんが、風通しの良い場所で栽培したり、
ハウスなら換気をして、高温になりすぎないように気を付けます。

 

また、午後からの日差しを和らげるため、寒冷紗や遮光ネットなどを使って、
日陰を作るのも良いでしょう。

 

乾燥は、こまめな水やりで簡単に防げます。

近年は、極限まで乾燥させた栽培法が流行っていますが、無理な水分制限は、
軟化玉の発生を増やすだけでなく、株の不調にもつながります。

 

どちらかというと、少量をこまめに与えた方が、過湿にもなりにくく、
乾湿の差が出にくくなるので、軟化玉だけでなく、裂果の予防にもなります。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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