トマト 実が割れる 理由は?
ミニトマトでも裂果します
トマトが授粉し実り、大喜びで世話をしてきたのに、
収穫直前に実が割れる=裂果することがあります。
トマトの裂果の原因を知り、対策をとれば、
美しく美味しいトマトが収穫できます。
[トマト 実が割れる 理由は?]
■乾燥が続いた
雨が降らず、土が乾燥した状態が続いた後、
大雨が降ったりして急激に根が水分を吸い上げると、
実が割れてしまうことがあります。
急激に水を吸い上げるので、
実の肥大するスピードに皮が追い付かず、割れるものです。
これを防ぐためには、過度な乾燥を続けないことと、
急に大量の水を土に含ませないことです。
最近ではトマトの甘みを増すために、
極力水を少なくして育てる方法が紹介されています。
しかし、無理に水分を減らしてしまうと、
何かの拍子に水を含んだ時、裂果の原因になってしまいます。
◎対策
水分を調整して育てたい場合は、
地植えの場合高畝でマルチにして雨除けをしたり、
容器栽培でも、マルチや簡易な雨除けをして、
余計な水分が入らないように注意しましょう。
初心者の方や、水分管理にまだ自信のない方は、
無理に水分を減らそうとせず、平均的に水やりをして、
適湿を守って育てるようにすると安心です。
>>トマト 初心者の育て方
収穫が遅れたトマト
■陽射しが強すぎた
トマトの実の皮は、強い陽射しを浴び続けると、
その強い光から実を守るために、皮を硬くする性質があります。
皮が硬くなってしまうと、実が肥大する時にうまく伸びることができず、
耐え切れなくなって皮が破れてしまい、裂果の状態になります。
トマトは日当たりをたいへん好みますが、
それは「葉」のことであって、「実」はあまり強い光を好まず、
直射日光を浴びないほうが皮が軟らかく歯触りが良く育ちます。
しかし、実に光がほとんど当たらないと、なかなか赤くなりません。
◎対策
遮光のために実に袋かけをする場合は、
実が赤くなってから、かけるようにします。
摘芯のときには、最上段の花房の上に葉を2~3枚残しておくと、
直射日光から果実をある程度守ってくれます。
また、少し密植することで、
互いの葉で実にある程度の陰を作ることができます。
美しく美味しいトマトを収穫したいです
■株が疲れた
トマトの収穫が山を越え、樹勢が衰えてくると、
種を保存しようという本能が動き、裂果しやすくなります。
栽培初期は問題なかったけれど、
後半になって裂果するものが多くなった場合は、
樹勢が衰え株が疲れている可能性が大きいです。
苗がひ弱だったり、生育前半に葉や枝を茂らせ過ぎたり、
トマトの摘心をせず、実を着果し過ぎると、
後半に株が疲れて裂果が多くなってしまいます。
◎対策
第一に、丈夫で強いトマトの苗を育てること、購入することです。
そして、草勢や実付きをコントロールすることで、
後半まで体力を維持させることもできるので、調整するように栽培します。
特に、脇芽を放置していると、脇芽を伸ばすのに体力を使ってしまい、
早々に株が疲れてしまうので、小さいうちに取り除きます。
また、アイコ、麗夏など、裂果に強い品種を選ぶのも、
裂果を防ぐのに有効な手段です。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方