トマト 収穫方法
トマト 収穫方法は？
トマトを育てていて、いよいよ収穫という時、
目の前のトマトをどのように収穫すれば良いのか、
迷ったことはありませんか？
いつも何気なく収穫しているトマトも、
他に収穫方法があるかもしれません。
[トマト 収穫方法]
■トマト 収穫方法
トマトの収穫方法は、ハサミで切るだけだと思っていませんか？
実は収穫方法には、大きく分けて3つの方法があります。
農家では、トマトの持っている特性や輸送時間などを考慮して、
収穫方法を変えていることもあるそうです。
トマトのおもな収穫方法をご紹介します。
・手で1個ずつ収穫
トマトの状態を見ながら、完熟した実を1つずつ手で収穫する方法です。
トマトは熟すと、手で軽く揺らしたり引っ張るだけで、ぽろりと実がとれます。
この時、ヘタから実がとれる場合と、
ヘタと房をつないでいる部分（離層部）からとれる場合とがあります。
現在の日本で主流となっているトマト品種は、離層部からとれるものが多く、
ヘタから実がとれる品種はあまり多くありません。
加熱することで旨みが出る調理用トマトには、
ヘタがはずれやすく改良されたものもあります。
熟したものを1つずつ収穫するため、
家庭菜園で育てている方にお勧めの収穫方法です。
手で収穫する方法のため、熟していないと収穫ができません。
輸送時間を考慮し、完熟より早く収穫する農家では、
この収穫方法は難しいことが多いです。
また、大玉トマトもこの収穫方法ではうまくいかないことがあります。
ミニトマトや中玉トマトくらいであれば、熟した実から順に手で収穫し、
新鮮な状態を楽しむと良いでしょう。
7月7日の収穫
・ハサミで1個ずつ収穫
完熟よりも早いタイミングで収穫するなら、
ハサミを使った収穫が一般的です。
この方法であれば、
トマトの実のサイズに関わらず、きちんと収穫することができますし、
まだ少し青さが残っている時期でも、無理なく収穫できます。
ハサミで切って収穫する時に注意したいのが、ハサミの消毒と切り方です。
収穫する時、ハサミを使うとどうしても傷口ができます。
ここがすぐに乾けば、病気の心配も枯れ込む心配も減ります。
けれど、傷口がすぐに乾いたとしても、ハサミが清潔でないと、
病気感染の可能性が高くなります。
収穫などの作業に使う前には、必ず消毒を行い、
使用後にも消毒をしておいた方が安心です。
収穫する時は、ヘタと房本体をつないでいる部分を少し長めに残して、
1回目のハサミを入れます。
房本体から切り離した後、長めに残った軸を、
付け根ギリギリのところで切ります。
こういった切り方を二度切りと呼びます。
最初からギリギリのところで切ると、
他のトマトや枝、葉などを傷つけてしまうことがあります。
軸を長めに残して、後からキレイに切り取ると、
ハサミで他の部分を傷つける心配がありません。
特に大玉トマトでは、実が大きく育つ分、実と実がとても近くなります。
ハサミの入れ方によっては、すぐ近くの実を傷つけることもあるので、
二度切りするのがお勧めです。
房取り収穫をしたいアイコ
・房ごと収穫
トマト栽培で憧れるのが、房どりです。
たわわに実ったトマトを、房ごと収穫できた時には、とても嬉しいです。
もちろん、房どりができる品種を選ぶことも大切です。
トマトは同じ房の中でも、主枝に近い部分から開花が始まり、
しだいに先端に向かって咲き進みます。
そのため、着果した後の実の生長も、房の付け根に近い部分が早くなります。
付け根側と先端とでは、実の生長に時間差が出やすくなるため、
房どりが難しいことも多いです。
特に1つ1つの実が大きくなる大玉トマトは、房どりしようと思うと、
付け根は完熟、先端はまだ全体が青いという状態になるので、
房どりは基本的に行いません。
ミニトマトや中玉トマトの中には、実の生育が揃いやすいものも多いので、
そういった品種であれば、夢の房どりも可能です。
房どりとする時は、ハサミを使って房の付け根から切って収穫します。
この時も、1個ずつハサミで収穫する時と同じように、
ハサミは消毒して清潔にしておきましょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
