トマトの葉が茂り過ぎたら?
フルティカの茂り過ぎた葉、太い茎、濃い茎葉、すべて肥料過多が原因です。
肥料分も含む「ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材」を
規定量を超えて多めに使ったためです
トマトを育てていると、株自体は大きくなって元気そうなものの、
葉が茂り過ぎていることがあります。
トマトの葉が茂り過ぎている時は、どのような原因があるのでしょうか。
また、葉が茂り過ぎている状態を解消するには、どうすれば良いのでしょうか。
[トマトの葉が茂り過ぎたら?]
■トマトの葉が茂り過ぎる原因
トマトの葉が元気に茂っていても、悪い状態とは限りません。
肥料と水が適量で、株に何の問題もなく、元気に育っている状態でも、
葉がよく茂ることはあります。
ただ、何等かの原因によって、不健康に茂ることもあります。
最も多い原因が、肥料過多(窒素過多)です。
苗の定植前の元肥が多かったり、追肥量が多い、
あるいは与えている肥料の窒素分が極端に多い場合などは、
肥料過多(窒素過多)となり、葉が異様に茂る症状が出ます。
また、元肥や追肥の量が適切でも、
以前に育てた植物の残肥が土に多く残っていると、
肥料過多と同じ症状が出ます。
肥料過多(窒素過多)によって葉が茂り過ぎている場合、
葉色が過度に濃かったり、めがねや芯止まり、
といった異常茎が発生するなど別の症状が一緒に出ることもあります。
こちらもフルティカ、この後一瞬のうちに、うどんこ病にかかり、撤去しました
■トマトの葉が茂り過ぎたら?
トマトの葉が茂り過ぎたら、どのように対処すれば良いでしょうか。
肥料過多(窒素過多)の場合は、
余分な肥料成分を流したり、水分を減らすことにより、
正常な肥料濃度にして、生育を改善させます。
また、特に肥料が多いわけではないけれど、
葉がよく茂って込み合っている場合は、摘葉するのがお勧めです。
1. 肥料濃度を正常にする
・肥料を流す
土の中に残っている、余分な肥料を流すことで、
土の中の肥料濃度を正常な状態まで下げる方法です。
肥料は液体肥料であっても、粒状の肥料であっても、
水に溶けることによって、植物の根から吸収されます。
水を大量に流すことにより、土の中の肥料成分が、水と一緒に流れていきます。
プランターや鉢などの容器栽培であれば、早くに改善が見られます。
・水を減らす
肥料は水に溶けた状態で吸収されるため、与える水分の量を減らすと、
肥料成分が溶けることがなく、トマトが吸収する肥料の量も減ります。
ただ、土中の肥料濃度は下がらないので、突発的な雨が降ったりすると、
土中の水分量が増え、肥料が溶けでてきます。
水で肥料を流す方法と水を減らす方法、どちらを用いても構いませんが、
どちらにもメリットとデメリットがあります。
・脇芽を育てる
肥料成分を減らすため、一度あえて茂らせる方法もあります。
本来、トマト栽培では脇芽を摘みますが、脇芽を放置して育てます。
脇芽が育つことで、余分な肥料成分が消化されるという仕組みです。
ところが、ただでさえ茂っている状態が、脇芽も育てることでさらに繁茂するので、
風通しや採光は悪くなります。
また、栄養生長に傾きすぎることにより、
花数が減ったり、着果不良が起こりやすくなります。
今年もやってしまいました、ズッカの肥料過多。
2本仕立てにし摘葉をしたところ、収穫には大きな被害はでませんでした
2. 摘葉する
肥料濃度が正常なのに、葉が茂って風通しが悪いと感じる場合は、摘葉しましょう。
摘葉は、文字通り葉を摘み取ることで、物理的に葉数を減らす方法です。
やみくもに摘葉すると、今度は葉で作る養分の量が減ることになるので、
摘葉する枚数は加減します。
1段目の収穫が終わったら、1段目の果房のすぐ下にある葉を2枚残し、
それより下は、すべて摘葉して構いません。
摘葉することで風邪通しが良くなりますし、
泥跳ねによる病気感染の可能性も低くなります。
摘葉する時は、手で葉の付け根をひねるようにして摘み取りますうが、
硬くてどうしても手で摘み取るのが難しい場合は、
清潔なハサミなどを使って摘葉します。
ただし、傷口が乾くのが遅れると、傷口から雑菌が入りやすくなるので、
作業は晴れた日の午前中に行います。
曇りや雨の日は、湿気が高いため、傷口が乾燥しにくくなります。
また、夕方以降に作業をすると、日が暮れて傷口がふさがりにくくなるので、
時間帯を決めて行うと良いでしょう。
作業をする日の天気や時間帯は、手で摘葉する時も共通のポイントとなります。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき