トマトの皮が残る
シュガートマトビアンコ08 とっても甘くて程よい酸っぱさ、皮は残りませんでした
トマトを食べた時、皮が厚くて硬く、口に残ることがあります。
トマトが苦手な方の中には、この感覚が嫌で、トマトを食べないこともあるようです。
トマトの皮は、なぜ硬くなって口に残るようになるのでしょうか。
トマトの皮が残る原因と、皮の硬いトマトの食べ方をご紹介します。
[トマトの皮が残る]
■トマトの皮が残る原因
トマトの皮が硬くなり、口に残るようになるのには、原因があります。
家庭菜園でトマトを栽培した時、皮の硬いトマトができるという方は、
もしかすると知らず知らずのうちに、硬くなる育て方をしているのかもしれません。
今一度原因を確認し、皮が柔らかいおいしいトマトを育てましょう。
1.水やりが極端に少ない
近年のトマトの育て方に、水を極限まで与えずに育てる方法があります。
この方法で育てると、トマトの実の中の水分が少なくなり、
濃厚な味と糖度の高い実が育つというものです。
もちろん、正しい育て方で育てれば、おいしいトマトは育ちますが、
育て方を間違えると、ただ硬くておいしくないトマトになります。
極限まで水分を制限する栽培法は、農家でも非常に難しい栽培方法とされます。
まだトマト栽培に慣れていないのであれば、最初から無理はせず、
基本通りに育ててみるのが良いでしょう。
トマトはアンデス原産の野菜のため、ある程度の乾燥には耐えられます。
けれど、乾燥させすぎると、実が肥大するのに時間がかかり、
皮の柔軟性が失われます。
同じ品種のアイコでも、育て方で皮の厚さや甘みが変わってきます
2.皮の硬い品種
トマトは品種によって、様々な特性があります。
たくさんある品種の中には、裂果を防ぐために、
皮を硬く丈夫にする性質を持たせたものもあります。
皮が硬くないトマトを食べたいのであれば、皮が柔らかく育つ品種を選びます。
トマトの品種改良は日々進み、皮が柔らかくても裂果に強いものもあります。
3.光が当たりすぎている
トマトは光が大好きな野菜です。
真夏の暑い時期、直射が長時間当たると、実の皮が硬くなります。
もちろん、葉などには光が当たるようにしますが、
暑さのせいで元気がなくなると、生長が遅くなります。
生長が遅くなると、実の肥大が遅くなり、皮の柔軟性がなくなります。
もし直射日光が当たりすぎている場合は、遮光ネットや寒冷紗などを使い、
午後からの日差しをコントロールすると良いでしょう。
また、実自体に直射が当たることでも、皮が硬くなります。
強い日差しから実を守るため、皮を厚くするのです。
そうならないためには、うまく果房に陰を作るようにします。
強い光があたり過ぎるのも、良くありません
4.着果数が多く養分が分散している
1段についた実の数が多いと、養分が分散するため、実の肥大速度が遅くなります。
肥大のスピードが落ちると、その分皮が硬くなりやすいので、必要な場合は摘果を行います。
特に、中玉トマトや大玉トマトなど、大きな実をつけるタイプの品種は、
摘果が必要不可欠となります。
ミニトマトの場合は、草勢が強いものも多いため、
無理に摘果しなくても育つ場合が多いです。
湯剥きは、慣れると簡単です
■皮が残るトマトの食べ方
皮が硬く、口に残るトマトをおいしく食べるには、皮を剥いてしまうのが一番です。
野菜の皮には栄養がたっぷり含まれているという話もありますが、
トマトの皮は薄いので、剥いても多量の栄養を失うわけではありません。
むしろ硬くて食べにくいものを無理して食べるより、
おいしく食べられるのですから、皮を剥いた方が良いですね。
トマトの皮は、そのままでは少し剥きにくいため、
湯剥きをするのが、綺麗に仕上がりお勧めです。
◎湯剥きの手順
1.鍋に湯を沸かします。
2.洗ってヘタを取り除き、切れ目を浅く入れたトマトを、そっと湯の中に入れます。
3.5秒~10秒ほど待ち、皮が弾けて縁が少しめくれたら、すぐに引き上げて氷水につけます。
4.トマトの粗熱が取れたら、手で皮を剥きます。
湯剥きは面倒で難しいと思い込んでいる方も多いですが、
一度やってみると意外と簡単です。
皮が薄くつるっとキレイに剥ける感覚も面白く、クセになります。
皮を湯剥きしたトマトは、カットして冷やして食べても良いですし、
ソースやピューレなどに使っても良いでしょう。
コンポートにしてデザートにするのもお勧めです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方