トマトの摘果
大玉トマトは、生育が順調なら摘果します(サントリフラワーズのズッカの実)
[トマトの摘果]
■トマトの摘果をする理由
トマトは、大玉トマト・中玉トマト・ミニトマト、
とだいたい3種類に品種が分けられています。
それぞれの品種により、摘果が必要かどうかには差があります。
トマトを摘果する理由は、
実を大きくおいしくさせるのに必要な養分を実に集中させるためです。
特に大玉トマトは、中玉やミニに比べると断然実が大きいため、
それだけ養分が必要になります。
もし摘果せずにいたとしても、
株自体がすぐに枯れてしまうわけではありません。
しかし、必要以上の負荷が樹にかかってしまい、
上部での花付きや着果率が悪くなることがあります。
形が悪かったり、他と比べて実が小さすぎる実などは摘果の対象になります。
ミニトマトは、摘果の必要はありませんが、すると味が良くなり樹勢も保てます!
■サイズによる摘果の有無
・大玉トマト
大玉トマトは摘果が必要です。
摘果をしないと、生育後期に入ってから、
花付きや着果率が悪くなってしまうことが多いです。
また、摘果しないと、本来はもっと大きくなれるはずの実が、
小さいままになってしまい、中玉サイズにとどまることが多いです。
・中玉トマト
中玉トマトの場合は、品種や草勢を観て摘果の判断をします。
しかし、摘果をすることにより、
中玉としての充分な大きさに育てることができます。
摘果をしない場合、肥料の効き具合や日当たりなどの栽培環境によって、
中玉とミニの中間くらいの大きさになることがあります。
・ミニトマト
基本的には摘果が不要とされています。
けれど、花房の先端部分は、根元近くに比べて開花が遅れるため、
たいていは着果も遅れます。
着果が遅れた実は、さほど大きくならずに赤くなってしまうため、
この部分を摘果してしまう方法があります。
先端部分を摘果することで、根元部分の実の味わいが増し、
さらに上の段の実に養分が回るようになります。
■摘果の方法
大玉トマトの場合、
500円玉~ゴルフボール大くらいの大きさになったら、
摘果するタイミングです。
花房には複数の実がついていることと思いますので、
その中で生育の良い実だけを残し、あとは切ってしまいます。
摘果の方法
摘果する対象となる実は、以下のようなものです。
・形が悪い
・割れている
・ヘタの周りが茶色く変色していたり、割れている
・実の表面が変色している
各段に残す実の数は、1段目と2段目は3つ、
それ以降は4つの実を残すようにします。
草勢の強さによっても、
摘果のタイミングと残す実の数の加減が必要になります。
◎草勢が強い場合
ゴルフボール~卵大になるまで摘果を待ち、3つ残すようにします。
草勢が強いからといって、4から5つ残すと、
生育後期に花付きが悪くなったりすることがあるので注意しましょう。
◎草勢が弱い場合
500円玉くらいの大きさになったら、少し早めですが摘果を行います。
残す実は2つ程度にとどめ、様子を見ます。
2段目以降に勢いが出たら、通常と同じように摘果するようにしましょう。
摘果したトマトは、漬け物やピクルスにすると美味しいです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方