トマト 手入れ

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トマトの手入れ

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トマトを育てる時、基本となる作業がいくつかあります

 

 

植え付けや水やり、追肥、誘引など、基本となる作業を理解していれば、
ある程度の収量は期待できます。

 

さらにトマトをたくさん収穫するため、健全な状態を維持して育てるためには、
他にどのような手入れをしたら良いのでしょうか。

 

 

[トマトの手入れ]

 

 

■トマトの手入れ

 

トマトは丈夫で、とても育てやすい野菜です。
そのため、家庭菜園で初めて育てる野菜に、トマトが選ばれることが多いです。

 

トマトは丈夫で育てやすいため、基本となる栽培管理だけでも、
収穫までたどり着くことができます。

 

けれど、いろいろな種類のトマトを育てていると、
基本通りの作業だけでは、うまくいかない、ということもあります。

 

基本の作業以外の手入れをしておくと、さらに上手にトマトを育てられるようになります。

 

・人工受粉、ホルモン処理
トマトは、1つの花の中に、雄しべと雌しべがあります。
そのため、自然に任せていたとしても、そのまま受粉して実がつきます。

 

この「自然に任せて」というのは、蜂などの虫が助けてくれたり、
風による揺れによって受粉した状態を指します。

 

ところが、栽培している場所によっては、虫や風の助けが期待できない場合もあります。

 

例えば、ベランダ菜園などで育てている場合、
ベランダの壁などによって風が遮られることがありますし、
高層階なら虫の飛来が期待できないことも多いです。

 

そうなると、自然に任せて受粉させるのは、難しくなります。

 

トマトは、第一果房に着果させることで、生殖生長のホルモンを強め、
その後の着果率を安定させることができます。

つまり、第一果房に着果させられるかどうかが、収量アップにもつながるのです。

 

 

人工授粉で第一花房に必ず着果させましょう

 

 

そんな時は、人工受粉を実践してみましょう。
人工受粉と聞くと、とても難しい作業のように感じますが、トマトの場合は簡単です。

 

雄しべから花粉が十分に出ているのであれば、揺らしただけで花粉が落ち、
受粉が可能になります。

 

そのため、果房を指で軽くはじいたり、電動歯ブラシを当てて振動を伝えたりするだけで、
人工受粉が完了となります。

 

 

トマトトーンを使った着果方法

 

 

また、揺れによる人工受粉の他に、

ホルモン剤を使った着果方法もあります。

 

トマトトーンという名前のホルモン剤を使いますが、
ホームセンターやインターネット通販でも簡単に手に入るので、
確実性を求めるなら、ホルモン剤がお勧めです。

 

ただし、使用前に必ず説明書を読み、用法を守って使用します。

>>人工受粉

>>ホルモン処理

 

・カルシウム散布
トマトは、生育中に比較的多くカルシウムを必要とします。
カルシウム不足になると、葉色が悪くなったり、尻腐れ症状が出て、収量が落ちます。

 

土作りの段階で、苦土石灰などを加えていれば、
栽培途中で激しいカルシウム不足を起こすことはほとんどありません。

 

けれど、色々なことが原因で、カルシウム不足となることがあるのです。

カルシウム不足の症状が出始めた時、土にカルシウム分を足したとしても、
すぐには吸収できません。

 

こんな時は、葉面へのカルシウム剤散布が効果的です。

トマトは葉面からも、カルシウムを吸収できます。

 

しかも、根からよりも葉からの方が実に近いので、
吸収したカルシウムを効率良く実へと運ぶことができます。

 

尻腐れの症状が出ているのを見つけたら、すぐに対処しましょう。
対処法は、以下のページを参考にしてください。

>>トマト 尻腐れ病

 

 

黄変したものや、萎れて復活しない葉を摘みます

 

 

・摘葉
トマトを育てていると、健全な状態で育てていたとしても、
下葉から枯れてくることがあります。

 

これは病気などではなく、古くなった不要な葉が枯れている状態なので、
特に心配する必要はありません。

 

ただ、枯れた葉をそのまま放っておくと、垂れた葉が茎にまとわりついたり、
株元に溜まって風通しが悪くなります。

 

風通しが悪くなると、途端に病害虫の可能性が高くなってくるので、
注意が必要です。

 

この時に必要となる手入れば、摘葉です。
黄変したものや、萎れて復活しない葉などは、葉を摘み取っておきましょう。

 

すでに役目を終えた葉であれば、手でも簡単に取り除けます。
もし手で取り除けない場合は、清潔なハサミなどを使って、摘葉しましょう。

>>トマト 摘葉の方法とコツ

 

・遮光
トマトは日光を好む野菜のため、日当たりの良い場所で育てるのが基本です。
ところが、トマトの品種や栽培環境によっては、日当たりが良すぎることが災いして、
不調を招くこともあります。

 

特に梅雨明け後、本格的な夏がやってくると、日差しがかなり強くなりますし、
それに伴って、気温もぐんと上がります。

 

暑さや直射に強いトマトも、近年の異常気象の前では、
太刀打ちできないこともあるのです。

 

暑さや直射が強い時は、軽く遮光してあげるのがお勧めです。

 

特に夕方の西日の日差しは強く、土の乾燥を進めるので、
西日だけでも遮るようにしておくのがお勧めです。

 

午後からの日差しも強く、葉焼けや乾燥による裂果などが心配される場合は、
遮光ネットや寒冷紗などを使って、簡易的に遮光するのも良いでしょう。

 

この場合、日差しの強さにもよりますが、あまり暗い環境にすると、
今度は日照不足になることもあるので、遮光率は20%~30%程度で十分です。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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