トマトのヘタが黄色くなる
トマトのヘタが黄色くなるのには、さまざまな理由があります
トマトは、赤い実に緑色のヘタが特徴の野菜です。
もちろん、たくさんあるトマトの品種の中には、赤色だけでなく、
黄色やオレンジ、紫色、緑色など赤以外のカラーもたくさんあります。
けれど、ヘタの色はどれも緑色というイメージがあります。
トマトのヘタが黄色くなるのには、何か理由があるのでしょうか。
[トマトのヘタが黄色くなる]
■トマトのヘタが黄色くなる
・品種による濃淡
トマトは、品種によって実の色にたくさんの種類があります。
大玉トマトなら、日本では桃太郎などのピンク系が主流ですし、
中玉やミニであれば、赤色が主流です。
トマトにはサイズに関わらず、かなりたくさんの品種があり、色も形も様々です。
実の色には注目が集まりますが、ヘタの色はあまり気にしたことがない、
という方も多いでしょう。
実は、ヘタの色も品種によって、少しずつ濃淡があります。
日本で主流となる品種は、実の色との対比を考えているためか、
ヘタが濃い緑色をしていることが多いです。
けれど、中にはヘタの色がやや薄いこともあります。
これは何かの病気ということではなく、その品種による特性です。
特性の場合は、特に心配する必要はありません。
・完熟の印
トマト農家では、収穫したトマトが店頭に並ぶまでの時間を考慮し、
完熟より早めに収穫することが多いです。
トマトは追熟する野菜なので、収穫時の実の色が薄くても、
店頭に並ぶ頃には追熟して、キレイに発色します。
追熟の期間が長く、収穫からすでに長時間が経過している実の場合、
ヘタが通常より茶色っぽく変色していることがありますが、
黄色くなることはあまりありません。
家庭菜園でトマトを栽培すると、
収穫してから店頭に並ぶまでの時間を考慮する必要がないため、
完熟の状態で収穫できます。
この時、ヘタが黄色っぽくなっているのは、完熟の印であることが多いです。
トマトの頭にくっついているヘタの一部が、
黄色っぽく色が抜けたようになっていても、病気とは限りません。
葉や茎、実自体に何か異変が起こっているのでなければ、特に問題ありません。
ただ、トマトの品種によって、完熟した時にヘタが黄変するかどうかに、差が出ます。
ヘタが黄色くなったかどうかだけでなく、触った時の感触や色の回り方など、
複数の項目を総合して、完熟かを見極めるようにしましょう。
・病気の兆候
トマトがかかりやすい病気はいくつかありますが、
その中には、ヘタが黄変するような症状が出るものもあります。
褐色腐敗病や灰色かび病などは、ヘタの周りが茶色くなる症状が出ますが、
症状が進んでくると、ヘタも薄茶色に変色することがあります。
この場合、明るい黄色というよりも、茶色に近いような色をしていることと、
他にも異変があることによって、病気であると判断できます。
・水切れ
トマトは乾燥に強い野菜ですが、過度に乾燥させると、色々な不調が出ます。
夏に栽培することが多いということもあり、水切れには要注意です。
水切れを起こすと、葉が萎れたりするだけでなく、
着果している実のヘタが、変色することもあります。
栄養不足のような、明るい黄色ではありませんが、暗い黄褐色に変色するのです。
水切れを解消しても、ヘタの色が戻ることはありません。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方