トマトを連作するには 地植え

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トマトを連作するには|地植え

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トマトは連作できない野菜といわれています

 

 

最低でも5年は間をあけないと、
様々な連作障害が起きやすくなるという話をよく耳にします。

 

けれど、エリアの限られている家庭菜園では、
連作しないとスペースの確保が難しい場合もあります。

 

トマトを地植えで連作するには、何か方法があるのでしょうか。

 

 

[トマトを連作するには|地植え]

 

 

■連作障害とは?

 

そもそも連作障害とは、いったい何なのでしょうか。

連作障害とは、特定の植物を連続して育てることにより、
病害虫の被害が出やすくなったり、生育不良になったりすることです。

 

トマトはナス科の野菜ですが、野菜の種類が違っても、
同じ科の野菜を育てることでも連作となります。

 

例えば、ナスの後作にトマト、トマトの後作にピーマンなど、
ナス科の野菜を続けて栽培するとい連作障害が出やすくなります。

 

同じ科の野菜を育てることによって、
土の中の病原菌やセンチュウなどの害虫が増え、被害が出やすくなります。

 

また、同じ科の野菜は性質や求める養分が似ていることが多いため、
土の栄養バランスが崩れ、生育不良になります。

 

トマトではあまり聞きませんが、ネギなどのユリ科の植物は、
自身から生育阻害物質を出しているため、
同じユリ科の植物を育てると、生育不良になることがあります。

 

いずれの場合も、最初は特に問題がなかったとしても、途中から様子がおかしくなり、
結果として収量が落ちる原因となるため、連作は避けた方が良いとされます。

 

 

■トマトを連作するには

 

連作が良くないことと分かってはいても、家庭菜園ではそうもいってられません。
スペースの都合上、同じ場所で何年もトマトを栽培する可能性もあります。

 

そういった場合は、連作しないのではなく、
連作しても障害が出にくいように工夫した方が良いでしょう。
連作障害が出にくくなるようにできることをまとめました。

 

 

土壌を熱消毒や寒おこしします

 

 

・土壌消毒をする
連作をすることで、土中に潜んでいるトマトの病気の原因となる菌や、
センチュウ類の数が増えます。

何もしなければ、数が年々増えていくばかりです。

 

すでに存在しているものを、まったくのゼロの状態に戻すことはできませんが、
数を減らして濃度を薄めることはできます。

 

数が減れば、それだけ病気にかかる可能性も下がるので、
土壌消毒は連作障害の予防に効果的です。

 

薬剤を使った消毒もできますが、
まずは熱消毒や寒さを使った消毒を行うのがお勧めです。

 

太陽光や熱湯を使い、土を熱消毒することで、
病気の菌や害虫、害虫が土中に産んだ卵や幼虫の数を減らします。

 

また、真冬の寒い時期に寒おこしをすることで、土の団粒構造を復活させ、
寒さによる病害虫の軽減もできます。

 

 

連作障害を緩和する土壌改良剤、液肥などがあります、

試したところ、かなり効果が上がりました。

 

 

・土を元気にする
土壌消毒と一緒に行いたいのが、土の活性化です。
土の中には、植物が育つのに役立つ微生物もたくさん存在しています。

 

また、土に団粒構造がきちんとできていれば、トマトの根も生長しやすくなり、
強い株が作られるため、連作障害も出にくくなります。

 

有機肥料の使用や、できるだけ化学薬品を使わずに栽培する方法など、
土を元気にする栽培法は色々あります。
できることから少しずつ試していくことで、土の状態も徐々に良くなっていきます。

 

・輪作をする
輪作は、色々な野菜をローテーションしながら育てることで、
同じ科の野菜の栽培間隔をあける方法です。

 

ある程度の栽培スペースがある場合は、
輪作は非常に効果的なので、取り入れると良いでしょう。

 

本来、トマトは5年以上間隔をあけた方が良いといわれていますが、
1年や2年でも間をあければ、
毎年同じ場所で育てるよりは軽減できる可能性が出てきます。

 

 

レジナは鉢植えでもじゅうぶん育てられます

 

 

・鉢植えで育てる
どうしても輪作が難しい、同じ場所でしか育てられない、
けれど連作障害が怖いという場合は、
思い切って地植えをやめて容器栽培にするのもお勧めです。

 

鉢やプランター、培養土の袋をそのまま使って栽培する方もいます。
中には水耕栽培にチャレンジする方もいます。

 

容器栽培を行うことで、土を入れ替えることが可能になるので、
連作障害はかなり出にくくなります。

 

ただし、栽培に使う土は清潔なものを使い、使用する容器も毎回必ず水洗いし、
天日干しをしてしっかり乾燥させ、清潔な状態にしてから次の栽培に使用します。

 

 

接ぎ木苗は、連作に強いです

 

 

・接木苗を利用する
連作を可能にする方法として有名なのが、接木苗の利用です。
接木苗は、病気に強いナス科の根(台木)に、
おいしい実をつけるトマトの枝(穂木)を接ぐことによってできている苗です。

 

根が病気に強く、吸水・吸肥の力も強いため、生育が良くなります。
ただ、接木でない普通の苗に比べると、値段が高い場合がほとんどです。

 

近年では接木苗の種類もずいぶんと増え、有名メーカーの人気品種なら、
接木苗と普通苗の両方が販売されていることもあります。

 

・気にせず連作する
思い切って、何も気にせずに連作する、という方法もあります。
極論にはなりますが、何年も何十年も続けてトマトを同じ場所で育てていても、
連作障害が出ないこともあるのです。

 

もちろん、数年で連作障害が出るケースもあるので、連作はお勧めできませんが、
どうしてもスペースがない、容器栽培に切り替えるのも難しいというのであれば、
やってみる価値はあります。

 

ただし、土壌消毒や害虫よけの設置など、
できることはやっておいた方が失敗の可能性が下がります。

 

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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