ローマV.F
ローマV.F
ローマV.F(Pomodoro roma VF)は、加工用のトマトとして人気の高い品種です。
生で食べられますが、加熱・加工すると断然美味しいトマトです。
1玉はだいたい70g~80gと、中玉サイズです。
上手に育てれば、1段に5個~7個くらいの実をつけさせることができるので、
1段をすべて熟すように育てれば、加工できる量を一度に収穫できます。
形は洋ナシ型なので、房状に実がついたものはボリュームがあります。
色も真っ赤で美しく、表面にはツヤがあります。
ローマV.Fが加工に適しているのは、果肉がとても肉厚だからです。
皮は薄めですが張りがあり、中には果肉がぎゅっと詰まっています。
ゼリー質の部分が少なく、生でかじってもゼリーの飛び出しがほとんどありません。
加工する際にゼリー部分を取り除かなくても、水っぽくならないのが嬉しいです。
果肉がとても厚いので、ソースなどにすると濃厚な味わいが楽しめます。
一度に多く収穫したら、試したいのがトマトソースやペースト、ケチャップです。
ローマV.F、トマトソースを作ると抜群の美味しさです
日本ではスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど、
どこにでもケチャップは売られています。
けれど手作りのケチャップというのも、とてもおいしいです。
味の調整も好みでできますし、何より保存料などが無添加なので安心です。
その分、日持ちはしませんが、いつも使っているケチャップとは、
一味違った、トマトの味が濃くおいしいケチャップを楽しむことができます。
もし育てられる株数が少なく、一度に収穫できる量が少ない場合は、
加熱料理の具として使うのがお勧めです。
パエリアやピザに最適です♪
ローマV.Fを軽く炒めてから卵でとじたり、スープの具にすれば、
トマトの風味を存分に味わうことができます。
皮があまり分厚くないので、湯剥きをしなくても口に残りにくいです。
肉厚な果肉は、火を通すととろりとほどけるような食感となります。
チーズなど洋風な味付けはもちろん、
焦がし醤油など和風な味付けでもおいしくいただけます。
ローマV.FのVとFは、耐病性を表しています。
Vは半身萎凋病、Fは半枯れ病を指していて、
これらの病気に抵抗性があるのが特徴です。
ローマV.Fの育て方はあまり難しくはありませんが、
一般のトマトのように上に伸びず、横に広がる性質があります。
一般的なトマトは、支柱に沿わせて上に伸ばし、わき芽は摘みますが、
ローマV.Fはあまり上には伸びず、わき芽を発生させて横へ横へと伸びていきます。
横へ伸びる分栽培スペースを広く必要としますが、
基本的には放任栽培で育てるため、何度もわき芽を摘む必要がありません。
ただし、最初の花房のすぐ下から発生するわき芽よりも下に発生するわき芽は、摘みます。
最初に摘んでしまえば、後で発生することもあまりないので、たいした手間ではありません。
低い位置で広がるため、実や葉が地面についたり、泥跳ねが当たることがあります。
泥は病気の原因になることがあるので、できれば栽培スペースには黒色マルチをかぶせておくか、
生長してきたら、枝が伸びた部分の下にワラなどを敷いておくと、泥跳ね防止に役立ちます。
仕立て方以外は、一般的なトマトの育て方と同じでも構いませんが、
ローマV.Fは、わき芽を摘まずに放任するため、肥料切れには注意します。
栽培前の土作りの段階で、完熟堆肥をしっかりとすきこんでおき、
株の様子を見ながら追肥をするのがポイントです。
[ローマV.F]
■特徴
・1玉70g~80gの中玉サイズです。
・洋ナシ型で真っ赤な色が美しく、表面にはツヤがあります。
・皮は薄めで張りがあり、果肉がとても分厚くゼリー質が少ないのが特徴です。
・果肉が厚く加工に適しています。
・Vは半身萎凋病、Fは半枯れ病を指し、これらに抵抗性があります。
ローマV.Fを使うと、ミートソースの味わいも深くなります
■栽培のコツ
・横に広がる性質なので、基本的には放任栽培で問題ありません。
・肥料切れを起こさないよう、様子を見ながら追肥を行います。
・泥跳ね防止のためにマルチをしておくのがお勧めです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方