キャロルパッション
キャロルパッション
キャロルパッションは、弾けるようなみずみずしさと、
大玉トマトなみのコクと旨みが凝縮されたミニトマトです。
サカタが交配して作った品種ですが、
もともとキャロルという品種は存在していました。
品種改良を重ね、メリハリのある味わいと鮮やかで情熱的な赤い色の、
ミニトマトという意味を込め、キャロルパッションと名づけられました。
キャロルパッションは、サカタの創業100周年に作られた品種のため、
100周年記念品種として売り出されました。
見た目は少し小ぶりで、1玉が10g~15gほどのミニトマトです。
大きすぎないので、お弁当などの彩りとして添えるのにも便利です。
実は小さくても、味が濃厚なのがキャロルパッションの最大の魅力です。
甘みは強いものの、ほどよう酸味もあるので、食べていて飽きません。
たくさん収穫できたら、生のままたくさん食べても飽きませんし、
ピクルスなどにしてもおいしいです。
色が鮮やかな赤で、表面には光沢があるので、
料理の添え物としても力を発揮します。
粒が小さいミニトマトは、皮が厚く口に残ることがありますが、
キャロルパッションは皮が薄めで食べやすいのが特徴です。
皮は薄くても果肉が厚く、味が濃いので食べ応えもあります。
トマト栽培で皮が薄いと裂果が心配になりますが、
キャロルパッションは裂果にも強い特徴があります。
そのため、ハウスなどではなく露地栽培でもきちんと収穫できます。
また、様々な病気に対して耐病性があるのも魅力の1つです。
ミニトマトがかかりやすい、萎凋病、根腐萎凋病、葉かび病、
斑点病、モザイク病などに対抗性があるので、
できる限り無農薬で育てたいと考えている方にもお勧めできます。
葉が少し小さめなので、風通しが悪くなりにくく、
特に手を施さなくても病害虫にかかりにくい環境に育ちます。
またセンチュウ類にも抵抗があるのも、キャロルパッションの強みです。
病気や寄生されると枯死することもあるセンチュウ類にも抵抗があるので、
初心者の方にも育てやすい品種となっています。
家庭菜園ではハウス栽培をすることが少なく、基本的には露地栽培になります。
露地で育てても、裂果が少なく耐病性・耐虫性のある、
キャロルパッションは、家庭菜園の強い味方です。
耐病性もあって育てやすい、実もおいしいとなると、
気になるのは収穫できる量ですね。
キャロルパッションは、1房につける実の量が多く、鈴なり状態となります。
しかも下段から花付きが安定しているため、わざわざ摘花する必要もありません。
過繁茂の状態になると出やすい、
めがね茎や窓あき茎と呼ばれる異常茎になりにくいのも特徴です。
異常茎が発生すると、それ以降の花芽の発達が悪くなったり、
実付きが悪くなるなどの症状が出ることがあります。
異常茎が起きにくいということは、安定した収穫を期待できるということです。
上手に育てれば、1房で20個~30個の実を収穫することができます。
真っ赤に完熟しても裂果しにくいので、
鈴なり状態の房ごと収穫することも夢ではありません。
[キャロルパッション]
■特徴
・1玉10g~15gと小ぶりで丸い形をしています。
・皮は薄く、果肉が厚めでしっかりとしています。
・糖度は平均して7度~8度あり、ミニトマトとしては高めです。
・糖度が高い中に酸味もあり、コクと旨みが強いので食べ飽きません。
・実がよく締まって裂果が出にくいです。
・1房につく花数が安定していて、摘花は必要ありません。
・1房で20個~30個とたくさんの実を収穫できます。
・萎凋病、根腐萎凋病、モザイク病、斑点病、葉かび病に耐病性があります。
・センチュウ類に耐虫性があります。
・異常茎の発生が少ないです。
■栽培のコツ
・栽培初期は草勢が強めで、中~後半は少し抑え気味になるので、
草勢の具合を見ながら追肥を行い、草勢を保つようにします。
・節と節の間がやや広くなるので、斜めに誘引すると距離を稼げます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方