チャコ
チャコ
チャコは、自然農法国際研究開発センターが改良して作った、ミニトマトの品種です。
つやつやとしていて、見るからにおいしそうなチャコというミニトマトには、
どのような特徴があるのでしょうか。
また、栽培のコツは、何かあるのでしょうか。
[チャコ]
■チャコ
◎大きめでおいしいミニトマト
チャコは、一般的なミニトマトに比べると、大きめの実をつけます。
一般のミニトマトが、だいたい10ｇ前後であるのに対し、
チャコの実は20ｇほどになります。
スーパーなどでよく見かけるミニトマトよりも、一回りくらい大きいサイズなので、
持ってみるとずっしりとした重量感があります。
形は腰高で、どちらかというとやや縦長の形をしているので、
サイズが大きくても口に含みやすく、食べやすいのも魅力です。
表皮はキレイな赤色で、ツヤツヤとした輝きが食欲をそそります。
裂果しにくい性質なので、しっかりと濃い赤色になるまで樹上に置くことができます。
樹上完熟させた実は、甘みも旨みも風味も強くなり、食味は抜群です。
そのまま食べても良いですし、お弁当の隙間埋めやサラダの彩りにも便利です。
◎単為結果で着果率が良い
チャコは、ミニトマトとしては珍しい、単為結果の性質を持った品種です。
単為結果とは、受粉しなくても着果する性質のことで、
代表的な品種としてパルトなどがあります。
ミニトマトを含めたトマト類は、第一果房に着果させられるかどうかが、
その後の着果率に大きく影響します。
第一果房でうまく着果できないと、生殖生長と栄養生長のバランスがとれず、
生殖生長が弱まるため、花付きや実付きが悪くなります。
いくら株が大きくなっても、開花や着果がなければ、収穫することができません。
単為結果の性質を持っていると、花が咲けば着果できるので、
人工受粉などの作業が不要になります。
家庭菜園レベルなら良いですが、たくさんの株数を育てている農家では、
人工受粉の作業が非常に重荷となります。
トマト栽培では、人工受粉以外の作業もたくさんあるため、
人工受粉の作業がなくなるだけでも、かなりの労力の削減へとつながります。
ただし、単為結果の性質を持っていたとしても、良い花が咲かなければ、
着果不良を起こす可能性は高くなります。
充実した良い株を作り、良い花が咲くように管理することで、より収量が上がります。
◎家庭菜園に向く
チャコには、単為結果という特殊な性質がありますが、
栽培自体は難しくありません。
むしろ、露地の夏秋栽培や雨よけ栽培に適しているので、
一般家庭でも栽培が可能です。
地植えでの栽培はもちろん、プランター栽培も可能なので、
ベランダ菜園でも活躍できます。
裂果しにくく、1房に10個～20個の実がつくため、
家庭でも十分な収量が期待できます。
家庭菜園で育てられる、一般的なミニトマトと同じように育てても、
単為結果性がきちんと発揮されるので、着果不良も起こりにくいです。
追肥や水管理をきちんと行えば、
大きくておいしいミニトマトがたくさん収穫できます。
また、トマトモザイクウィルス、萎凋病、サツマイモネコブセンチュウに耐病性があるので、
安心して栽培できます。
■特徴
・1個が20ｇ前後になるミニトマトの品種です。
・形は腰高で、やや縦長になるのが特徴です。
・表皮は濃い赤色で、表面にはツヤがあっておいしそうです。
・樹上完熟が可能なので、しっかり色づいてから収穫すれば、
甘み・旨みがアップしておいしいミニトマトが楽しめます。
・単為結果性があるので、人工受粉やホルモン剤を利用しなくても着果します。
・裂果しにくいので、樹上完熟での収穫が可能です。
・1房の10個～20個の実がつきます。
・トマトモザイクウィルス、萎凋病、サツマイモネコブセンチュウに耐病性があります。
・家庭菜園でも栽培できます。
・露地の夏秋栽培、雨よけ栽培に適しています。
・地植えはもちろん、プランター栽培も可能なので、ベランダ菜園にもお勧めです。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
