みそら64
みそら64
みそら64は、みかど協和株式会社が改良して作った、大玉トマトの品種です。
みそらシリーズには、みそら64の他に「みそら」と「YTみそら86」があります。
シリーズの中でもみそら64にはどのような特徴があるのでしょうか。
また、栽培には何かコツがあるのでしょうか。
[みそら64]
■みそら64
◎他と差がつくビジュアル
みそらシリーズは、どれも見目が非常に良いですが、
みそら64はお店の棚に並んだ時のビジュアルが最高に良い品種です。
実の形は豊円形に近いやや扁平円形で丸みがあり、
表皮の色は鮮やかで濃厚なピンク系赤色をしています。
陳列された時、ライトに当たっても色が白飛びせず、鮮やかな色が保たれ、
かつ表面にはツヤが出ておいしそうに見えます。
トマトは花が咲いた後、着果した時に花の名残がお尻の部分に残ります。
この部分を花落ちと呼びますが、みそら64は花落ち部分が小さく目立たないので、
上向きでも下向きでも見目の良さを発揮できます。
ステーキに負けない美味しさ！
◎肉との相性が良い
みそら64は、甘みと酸味のバランスが良いですが、
やや甘みが強めなので口当たりが良いです。
カットしてそのまま食べる生食がおいしいのはもちろんですが、
調理してもトマト本来の味わいが失われません。
果肉はしっかりと締まっていて、みっしりとした噛み応えのある食味が魅力的です。
調理した時に崩れにくく、お肉との相性も抜群です。
ステーキやハンバーグなどの付け合わせにするのも良いですが、
厚く輪切りにしたみそら64を軽くソテーし、ハンバーガーの具として入れるのもおいしそうです。
◎果揃い良く収量も安定
みそら64は見目の良い品種ですが、育てるのが特別難しいわけではありません。
むしろ着果性が良く、実の肥大性も良好なので、良い実を育てやすいです。
1段の果房には4個～5個の実が着果し、
玉伸びが良いので全体的にL玉寸に生長しやすい性質があります。
また、空洞果や裂果が非常に発生しにくいことも手伝って、
秀品率がとても高いのが魅力です。
病気にも強く、トマトモザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、
葉かび病に特に強い耐病性を発揮します。
他にも、斑点病やネコブセンチュウに対しても中程度の耐性はありますし、
青枯病にも比較的強い性質を持っています。
■特徴
・1個が220ｇ前後になる大玉トマト品種です。
・やや扁平の円形で丸みがあり、表皮は非常に濃い桃紅色をしています。
・ヘタの形が整っている上に、花落ち部分も小さくてキレイなので、
上向きでも下向きでもキレイに見えます。
・お店の棚に並べた時、照明に当たっても表皮の色が薄れず、
ツヤもあって見目が良いです。
・甘みと酸味のバランスが良く、食べた時の食感も良好です。
・生食に向く品種ですが、調理しても果肉の崩れやトマトのおいしさが失われず、
おいしく食べることができます。
・肉料理との相性が良いので、付け合わせや具の1つとして利用できます。
・早生で着果性が良く、育てやすい品種です。
・夏秋栽培、抑制栽培、促成栽培、半促成栽培に適します。
・草勢はやや強めで、節間は短く葉は中葉ですがやや開帳気味に育ちます。
・1段に4個～5個の実が着果し、安定的に収穫できます。
・着果性が良いだけでなく、玉伸びも良いのでLサイズに育ちやすく、
裂果や空洞果の発生も少ないので、秀品率がとても高いです。
・トマトモザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、
葉かび病に強い耐病性を持っています。
・斑点病、ネコブセンチュウに対して中程度の耐性があります。
・青枯病にも比較的強く、育てやすいです。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
・草勢が強めなので、元肥を多くすると樹ボケを起こす可能性が高くなります。
・極端な若苗定植や多肥、多灌水は樹ボケを助長するので避けます。
・肥料は一時的に濃度が濃くなるような与え方はせず、
常に一定で肥効が出るように与えると、生育にムラが出にくくなります。
・病気に強い品種ですが、基本的な病害虫の防除は必要です。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
