トマト 雨よけのしかたは?
トマト、雨に強い品種ができていますが、雨よけしたほうが美味しく実割れしにくいです(写真はアイコ)
トマトの実が、大きく育ってきたのに突然割れてしまったり、
収穫したものを、食べてみたら味が薄かったりということがあります。
いずれも様々な原因がありますが、特に注意したいことは水分管理です。
トマトは、アンデス山脈高原地帯が原産なので、
風通しが良く乾燥している環境を好みます。
日本は、雨が多くトマトの実が大きく育ってくる頃や、
収穫が近づく頃に大量の雨が降ることがあります。
乾燥気味に管理していても、上記の理由で水分が多く含まれ、
さらに急激に水分が吸い上げられ、実が割れてしまったり、
味が薄くなったりしてしまうのです。
余分な水が入り込まないようにするため、雨よけをしてみましょう。
雨よけと聞くと、特別な道具を準備する必要があるように思えますが、
自作したり市販されている専用のものを使っても大丈夫です。
支柱の組み方に、ほぼ慣れている方でしたら、
支柱と透明ビニールを紐で固定して簡単に作れます。
では、簡単で確実な雨除けをご紹介します。
[トマト 雨よけのしかたは?]
■地植えの場合
市販の雨除けセット C)171オンラインショップ
・市販品の雨よけを使う
園芸店やホームセンター、インターネット通販などで、
雨よけをするための支柱とビニールのセットが売られています。
支柱が金属のものやプラスチックのもの、組み立て式のものなどがあり、
設置した時の幅や奥行き、高さの大きさも種類があります。
あらかじめ育てる株数や設置するスペースなどを、
確認してから、購入するようにしましょう。
トマト雨よけ支柱自作、右は横から見た図
・自分で雨よけを作る
セット品を使うには、スペースも狭いしという場合は、
手持ちの支柱にビニールをかぶせるだけでも雨よけになります。
トマトを植え付けた後に立てる支柱よりも長い支柱を用意します。
畝の一番外側に支柱を何本が並べて立て、その上からビニールをかぶせます。
ビニールは風などで飛んでいかないように、
しっかりと支柱にくくりつけておきましょう。
使うビニールは、園芸用のものでも良いですし、
ワンシーズンであれば、ゴミ袋を切って広げたものでも充分です。
ただし、光が透過するものを選ぶようにします。
雨よけや水分管理ができないと、割れてしまうこともあります(トスカーナバイオレット )
■プランターの場合
・移動させる
プランターなどの容器栽培をしている場合は、
無理に雨よけを設置しなくても、庇(ひさし)の下など、
雨の当たらない場所で育てることができます。
ビニールなどで覆わないため、内部の気温が上がりすぎることもありません。
育てている数やプランターの大きさ、屋根や庇の幅によっては、
雨を防ぎきれないこともあるので注意します。
・支柱とビニール
地植えと同じようにプランターも、
支柱を立てた上にビニールをかぶせて結わき、雨よけにできます。
地面に支柱を立てるよりも浅いため、
支柱が倒れないよう補助支柱を立てるなどして強力に固定します。
・シェード・ターフのようにする
ここ数年の猛暑対策で人気が出てきている、
シェードやターフのようにビニールを設置する方法もあります。
本来は遮光して暑さをしのぐためのものですが、
遮光せずに光を透過する素材のものを使うことで、
下にプランター植えにしているトマトを置くと生育を助けます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方