トマト 実 白い斑点
市販されているトマトに出ていることもありますし、
家庭菜園で収穫したトマトに出ることもあります。
このトマトの実にできる白い斑点は、いったい何なのでしょうか。
[トマト 実 白い斑点]
■トマト 実 白い斑点
トマトの実の表面に白い斑点ができる原因は、実は1つではありません。
斑点の形状や大きさはとてもよく似ていて、判別が難しいこともありますが、
共通しているのは、食味には問題がないという点です。
ただ、そのまま食べるのは抵抗があるということもありますし、
食味が落ちていることが多いので、生食よりは加熱調理して食べた方が安心です。
このような斑点には、注意します
・トマトかいよう病
トマトかいよう病は、トマトがかかる病気の1つで、
葉や茎だけでなく、実にも症状が出ます。
実に出る症状というのが、この白い斑点なのです。
もともと、白い斑点よりも先に、薄茶色の斑点ができます。
薄茶色の斑点は小さいですが、触ってみると少し硬く隆起したようになっていて、
コルクのような質感です。
この薄茶色の斑点の周りに、白っぽい水膨れのような斑点ができ、
鳥の目のような状態の斑点となります。
もちろん、栽培している農家でも防除はしていますが、
100%防ぐことができるようなものではないため、
こういった被害株から収穫した実が、市場に出ることもあります。
収穫した時には症状が軽く、選別の段階ではねることができず、
出荷~流通の間に症状が広がり、
消費者の手に届いた時に肉眼で分かるほどになる、というケースもあるようです。
・トマト灰色かび病
トマトがかかる病気によって白い斑点ができるのは、
トマトかいよう病だけではありません。
トマト灰色かび病という病気があり、
文字通り灰色っぽいカビが発生する病気があります。
この病気にかかると、茎葉や実に症状が出ますが、
実に症状が出た時に、白い斑点が出ることがあります。
トマト灰色かび病によって白い斑点が出た場合、
かいよう病と違って中心に褐色斑点がなく、白い縁取りのみが残ることが多いです。
形はキレイな円形の場合もあれば、斑点がくっついたような、
いびつな形をしていることもあります。
白い縁取りのみが残るため、ゴーストスポットとも呼ばれます。
白い縁取りなので、水気の汚れのようにも見えますが、
洗ってもとれなければ、ゴーストスポットと判断できます。
キイロアザミウマの被害
・害虫の食害痕
白い斑点が出ていると、病気のように感じますが、
意外なことに害虫の食害痕の場合もあります。
トマトにつきやすい害虫はいくつかいますが、その中でも、
スリップスと呼ばれるアザミウマ類の被害にあうと、実に白い斑点ができます。
アザミウマ類は、注射針のような口を葉や茎、実に挿しこんで吸汁します。
吸汁する時、必ず針のような口を挿しこむため、
被害箇所にはごくごく小さな傷ができます。
その周りを囲むようにして、白い縁取りができると、実に白い斑点ができます。
一度できた傷がキレイに戻ることはないので、
食害痕や白い斑点ができた後は、数が増えることはあっても、減ることはありません。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方